米東部ニューハンプシャー州ナシュアで行われた政治集会で熱弁をふるうドナルド・トランプ氏。口が隠れた形のカメラ・アングルだが、そのビッグマウスを封じることは何人(なんびと)たりともできない状況だ=昨年12月28日(ロイター)【拡大】
今年11月8日に行われる米大統領選の民主、共和両党の候補者を決める党員集会・予備選挙の幕開けまで1カ月を切る中、共和党から候補者指名獲得を目指す不動産王、ドナルド・トランプ氏(69)の勢い・放言が止まらない。新年早々、自身の反イスラム発言がテロリストの勧誘ビデオに使われていることが判明したが、屁理屈ともとれる反論を展開して「主張を変える気はない」と明言。反省の色を見せていない。一方、当初は一過性とみられていた人気の高さは衰えるどころか安定状態となり、トップを快走。「大統領になる可能性は低いが、共和党候補には十分なり得る」とみる専門家も増えている。
問題の勧誘ビデオは、アフリカ東部ソマリアに拠点を置く国際テロ組織アルカーイダ系イスラム過激派「アルシャバーブ」が制作したもので、ツイッター上で51分間のビデオを公開した。AP通信などによると、トランプ氏がイスラム教徒の米国への入国禁止を訴える映像を使い、宗教や人種に基づく差別を批判、イスラム教徒やアフリカ系米国人に組織に加わるよう呼び掛ける内容になっている。