マウンテンビューの本社で自動運転車を紹介するグーグルのチームリーダー=2015年8月、米カリフォルニア州(AP)【拡大】
2017~20年の実用化をめざして米グーグルが開発中の自動運転車が、約14カ月間の公道試験走行で、テストドライバーに頼らざるを得なかったトラブルを341回も引き起こしていたことが14日までに分かった。このうち13回はテストドライバーがハンドルを握らなければ衝突事故が起きていた深刻なケースだった。世界の大手自動車メーカーなどが開発競争を繰り広げる自動運転車だが、グーグルでも実用化には課題が多い現状が浮き彫りになった。
グーグルのほか、日本の日産自動車やドイツのダイムラー(メルセデス・ベンツ)、フォルクスワーゲン(VW)など、米カリフォルニア州で自動運転車の公道試験走行を行う大手自動車メーカー計7社が12日、加州車両管理局(DMV)に提出した書類で明らかになった。
米紙USA TODAYや英紙ガーディアン(いずれも電子版)によると、グーグルは本社がある加州マウンテンビュー周辺の公道42万4331マイル(約68万2900キロ)で、14年9月から15年11月にかけての約14カ月間、49台の自動運転車で試験走行。その間、テストドライバーが自動運転モードを解除し、自分でハンドルを握って運転しなければならないトラブルが341回あった。