マウンテンビューの本社で自動運転車を紹介するグーグルのチームリーダー=2015年8月、米カリフォルニア州(AP)【拡大】
グーグルは09年に加州内の高速道路で走行試験を開始。12年には市街地も走行し、14年5月にハンドルもブレーキのない試作車を公開。昨夏から試作車にハンドルやブレーキを取り付けて試験を行っているが、今回の結果を見れば実用化にはまだまだ課題が多い。
実際、他の6社の14年9月から14カ月間の結果をみても、ベンツは1337マイル(約2151キロ)の試験走行で967件、日産が1485マイル(約2390キロ)で106件と、走行距離に占めるトラブル発生率はグーグルよりはるかに高い。
こうした事情は当のグーグルもよく理解しており、12日付のロイター通信は、グーグルが自動運転車プロジェクトを加速するため、年内に自動車メーカーや供給業者とのパートナーシップを拡大する方針であると伝えた。グーグルは米デトロイトでの北米国際自動車ショーで、自動車業界の幹部たちに「みなさんと仕事ができることを期待している」と呼びかけており、夢の自動運転車の実用化には各社の協力体制が不可欠なようだ。