クレーン車で転落した国道脇から移動されたスキーバスと現場の散乱物を調べる長野県警の捜査員ら=15日午後1時7分、長野県軽井沢町【拡大】
15日午前1時55分ごろ、長野県軽井沢町の国道18号碓氷バイパスの入山峠付近で、18~38歳のスキー客を乗せ満員状態の大型バスが、ガードレールを突き破り道路脇の斜面に転落、横転して大破した。県警によると、運転手2人を含む男性9人、女性5人が死亡。このほか26人が重軽傷。死亡した乗客12人のうち8人は東京都、川崎市、千葉県市川市、さいたま市の19~22歳の男女で、法政大や東京農工大などの大学生だった。
運行会社を捜索
国土交通省が委託した事業用自動車事故調査委員会の調べで、現場の道路上にタイヤ痕が片側1本しか残っていなかったことが判明。カーブを曲がる際、片側が浮き、傾いた状態で走行していたとみられる。
長野県警は、バスがスピードを落とさず左カーブに突入したか、急ハンドルを切った結果、車体の片側が傾き、対向車線にはみ出してガードレールに激突したとみている。
県警は、軽井沢署に捜査本部を設置し、自動車運転処罰法違反の疑いで、バス運行会社「イーエスピー」(東京都羽村市)を家宅捜索した。運行や安全管理に問題がなかったか詳しく調べる。