クレーン車で転落した国道脇から移動されたスキーバスと現場の散乱物を調べる長野県警の捜査員ら=15日午後1時7分、長野県軽井沢町【拡大】
積雪や路面凍結なく
死傷者は旅行会社「キースツアー」(東京都渋谷区)が企画したスキーツアーの客で、14日夜、東京・原宿を出発し、長野県北部に向かっていた。事前の行程表では、事故現場は通行ルートになっていなかった。
県警によると、2人の乗務員は、東京都青梅市梅郷、イーエスピー社員、勝原恵造運転手(57)と、青梅市大門、イーエスピー契約社員、土屋広運転手(65)。当時、土屋運転手が運転していた。
現場は、JR軽井沢駅から南約2キロの地点で、長野、群馬両県の県境付近。緩やかな左カーブの下り坂で、積雪はなく、路面も凍結していなかった。
死亡確認した医師によると、大半が即死に近い状態だった。車外に投げ出された人も多く、複数の乗客によると、シートベルト着用を指示するアナウンスはなかったという。シートベルト着用が徹底されていなかったことが、大きな被害を招いた可能性が高い。