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当時の様子リアルに感じ取ってほしい 映画「サウルの息子」 ネメシュ・ラースロー監督インタビュー (2/4ページ)

2016.1.22 13:00

「常に自問自答しながら撮っている」と語るネメシュ・ラースロー監督=2015年11月17日、東京都港区(宮崎瑞穂撮影)

「常に自問自答しながら撮っている」と語るネメシュ・ラースロー監督=2015年11月17日、東京都港区(宮崎瑞穂撮影)【拡大】

  • 映画「サウルの息子」(ネメシュ・ラースロー監督)。1月23日公開(ミモザフィルム提供)。(C)2015_Laokoon_Filmgroup

 親族が強制収容所に

 《1944年10月、アウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所。ゾンダーコマンドに選ばれたハンガリー系ユダヤ人のサウル(ルーリグ・ゲーザ)は、ガス室に送られるもかろうじて生き残った自分の息子と思われる少年を目撃する。少年はすぐにナチスの手であっけなく殺害されてしまったが、サウルは、少年を手厚く葬ろうと、きっと強制収容所内に紛れ込んでいるであろうラビ(ユダヤ教の宗教指導者)を探し出し、教義にのっとって少年の遺体を手厚く埋葬しようとするが…》

 長編デビュー作でアウシュビッツというあまりに重い題材を選んだ背景には、ネメシュ監督の特異な家庭環境があったようだ。「戦時中、私の親族の中にもユダヤ人強制収容所で最期を遂げた者がいましたので、私は子供の頃から、毎日とは言いませんが、強制収容所にまつわるおぞましい話を親から聞かされて育ちました。映画監督となった今、その経験は本作を手掛ける大きな動機付けとなりました」。ネメシュ監督は沈みがちな声色でゆっくりと複雑な思いを吐露した。

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