ダンスエンターテインメント集団「梅棒」の第5回公演「OMG(オーマイガー)」。舞台をアメリカに移し、大学のバスケット部とギャング集団とCIA捜査班という3つのグループが織りなすストーリーをコミカルに仕上げた=2016年1月16日、東京都武蔵野市の吉祥寺シアター(田中幸美撮影)【拡大】
ストーリーを簡単に紹介すると、300年前の日本にタイムスリップしたロックバンド「夜桜前線」のメンバーらが繰り広げるドタバタ劇。もちろん梅棒ならではの笑いと人情話に加え、今回は時代劇と切っても切れない“勧善懲悪”の要素も盛り込んだ。
さらに、着物でのダンスも新しい挑戦だ。梅棒の魅力を伝えながらも踊れなくてはいけないため、衣装担当者がファンタジーの要素も盛り込んだ衣装に仕上げ、「すてきにマッチングしていると思う」と満足そう。
なぜ、時代劇なのか。昨年夏の第4回公演で、歴史的事象をJ-POPにして歌う「レキシ」というアーティストの曲を用いたことから、「時代劇にJ-POPをはめてやるのは面白いかもしれないとひらめいた」と今人さんはいう。
さらに、今回は風桶でどうしても使いたい曲があった。今人さんは上演する劇場をイメージして作品を考えることが多いが、今回はこの曲のために作品を書いたといった方が的確かもしれない。それは、米津玄師(よねづけんし)さんの「アンビリーバーズ」という曲。最後にかかるダンスナンバーだ。「この曲を聞いたときに、吉祥寺シアターでこの曲に合う時代物の作品が作りたい」と思ったという。「まさに作品の完成はすべてが奇跡の出合いでした」と振り返る。