W杯ロシア大会のアジア2次予選で、香港と0-0で引き分け、ガックリと肩を落とす中国代表の選手たち(左側)。外国出身者で主力を固めた香港に苦戦したことも、中国代表の外国出身者解禁論の伏線となった=2015年11月17日、香港(ロイター)【拡大】
最高指導者の意向を受けて、中国政府は現在、25年までに全国に5万校のサッカー重点小中学校を設立する計画を進めている。また、習氏の「個人的な夢」とは、習氏が常々口にしている「中国の夢」と対をなす言葉だ。
「中国の夢」の中で、習氏は中華民族の偉大な復興を掲げており、将来のW杯制覇の夢も、漢民族の純血主義で達成すべきものとしてファンには解釈されてきた。
ネット「負ける方がまし」
このため、張氏の発言後、短文投稿サイト「微博(ウェイボー)」には「代表チームで肌の色の違う選手がプレーするのを見るよりは、肌の黄色い選手(中国人)で負ける方がましだ」といった書き込みであふれた。
旗色が悪くなった張氏は中国中央テレビ(CCTV)に「協議を続けるうちにこの問題は単純ではないと認識した。注意が必要だ」と語り、発言を後退させている。