右肘の手術を受けて昨季を全休した米大リーグ、レンジャーズのダルビッシュ有投手が9日、アーリントンのリハビリ施設で取材対応し「どのくらいの球を投げられるのだろう、と楽しみしかない」と笑みを見せた。週6日ペースで行うキャッチボールではチェンジアップやツーシームなどの変化球も投げている。順調なら3月にブルペンに入り、5月半ば以降の復帰に向け、本格的な投球練習を始める。
プロ入り以来、初めての大きな故障による離脱となったが「精神的に楽になった部分があった」と心中を明かした。これまでのプロ生活を振り返り「10年間、投げてきて作業化してくるというか。シーズン後半に精神的に苦しくなるところがあった」と吐露。「本当に、心から投げたいと思えるようになってきた」と、てらいもなく話した。
けがをしたことで、立ち止まり、考える時間を持てた。周囲の目や声に神経質になりすぎて小さくなっていた自分に気づいたそうで「(人生観も)すごく変わった。人間的に成長できた」と感じている。肘の靱帯とともに心もリフレッシュした。メジャーの“第2章”での活躍に期待が膨らんだ。