晴れてドジャースの一員となり、入団会見で背番号「18」のユニホームに袖を通し笑顔を見せる前田健太投手=2016年1月7日、米カリフォルニア州ロサンゼルスのドジャースタジアム(リョウ薮下撮影)【拡大】
プロ野球広島からポスティングシステムでの米大リーグ移籍を目指していた前田健太投手(27)がドジャースと8年契約を結んだことが7日に発表された。背番号は広島時代と同じ「18」。本拠地ロサンゼルスで入団の記者会見に臨み、「自分を評価してくれたこのチームで(優勝して)シャンパンファイトをしたい」と抱負を語った。
年俸にリスク回避の思惑
8年契約は田中将大(まさひろ)投手が2014年にヤンキースと結んだ7年契約を上回る日本選手最長。AP通信によると、8年契約の総額は2500万ドル(約29億5000万円)。シーズンごとに高額の出来高払いが設定され、年間32試合に先発して計200回を投げれば最高で総額1億620万ドル(約125億円)になる。ドジャースは広島に譲渡金2000万ドルを支払う。
前田は契約前の身体検査で問題が出たことを自ら明らかにした上で、「日本で9年間、プレーしてきて一度も長期離脱がない。これから先もずっと投げる自信はある。不安は全くない」と強い決意を口にした。