晴れてドジャースの一員となり、入団会見で背番号「18」のユニホームに袖を通し笑顔を見せる前田健太投手=2016年1月7日、米カリフォルニア州ロサンゼルスのドジャースタジアム(リョウ薮下撮影)【拡大】
前田は昨季、15勝(8敗)を挙げて2度目の最多勝と沢村賞に輝いた。2010年から6年連続2桁勝利を挙げるなど通算成績は97勝67敗、防御率2.39。
ドジャースはナ・リーグ西地区の強豪。母親が日本人で沖縄生まれのロバーツ新監督が指揮を執り、今季は地区4連覇を目指す。これまで野茂英雄、黒田博樹両投手が活躍した。
前田の契約は年平均で312万5000ドル。大リーグ選手の平均年俸よりも低い金額だ。ヤンキースの田中の年平均2214万ドルには大きく及ばない。身体検査で問題が見つかったことが影響したのは否めないだろう。
本人は検査の詳細を明らかにしなかったが、米メディアは肘や肩に問題があったと伝えている。日本で実績を残した田中、ダルビッシュ(レンジャーズ)が米国に来て右肘を故障。ドジャースは昨年12月、後にマリナーズと再契約した岩隈と3年契約で合意したにもかかわらず身体検査後の交渉がまとまらなかったという経緯もあった。球団にとってリスクをできるだけ回避したい思惑があったとみられる。