サイトマップ RSS

【坂上忍の白黒つけて何が悪い!】見応えたっぷり チームワークの作品 (3/4ページ)

2016.2.12 13:30

映画「スティーブ・ジョブズ」(アーロン・ソーキン監督)。公開中(マンハッタンピープル提供)。(C)Francois_Duhamel

映画「スティーブ・ジョブズ」(アーロン・ソーキン監督)。公開中(マンハッタンピープル提供)。(C)Francois_Duhamel【拡大】

  • 俳優、タレント、歌手、映画監督、演出家とマルチに活躍する坂上忍さん(中鉢久美子撮影)

 でも、実在の人物を描く際に気をつけなければいけないのは、役者の存在が出過ぎてはいけないことだと、わたしは思うのです。もっと言えば、ファスベンダーの名前もウィンスレットの名前も消えたとき、観客が忘れたときに、はじめて成功なんじゃないかと…。だって画面に映ってなきゃいけないのは、記憶に残るべき人物は、スティーブ・ジョブズなんですから。そして見終わった後、遅ればせながらキャストの名前を思い出し、「そういえば、ファスベンダーがジョブズを演じてたんだよね」と…。実在の人物を演じた役者にとって、これ以上の褒め言葉はないと思います。

 ひとりでは作れない

 特殊メークを含むメーキャップも見事な仕事ぶりでした。こちらもキャスト陣の演技同様、過剰なメークは施していないんです。こうして振り返ってみると、プロデューサーと監督を筆頭に、隅々のキャスト、スタッフにまで意思疎通が取れていたんじゃないかと…。だからこそ、大仰な作り物のエンターテインメントにならず、絶妙なバランスの中で人間の心の機微を描くことができたのではないかと…。映画はひとりでは作れませんからね。何十人もの人々の「手」を借りなければ成立しない。

大ヒットじゃなくてもいいから…

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ