血の粛清を好む中国を敵に回す恐怖心と闘いながら決起した台湾や香港の若者は「お気楽デモ」を見たら仰天するに違いない。台湾の若者は2014年、貿易協定批准に反対し立法院を占拠した。協定で台中間経済が緊密化すると、台湾が中国に呑み込まれるとの危機感の発露だった。この《ひまわり学生運動》に香港の若者は触発された。行政長官選挙をめぐり、中国が民主派候補者が出馬できぬよう、規則を14年突如変更。大学生を核に抗議運動《雨傘革命》が起きた。
台湾・香港の若者は中国に利用されるのを恐れ立ち上がった。片や、SEALDsの構成員が「野党や大人に利用されてはいない。自発的運動だ」と信じているのなら、それこそが「利用されている」証ではないか。
「反権力ごっこ」にうっとり、自己陶酔していると将来、ロクな大人にはなるまい。デモの主力=中高年をじっくり観察・分析してみてはいかが…(政治部専門委員 野口裕之/SANKEI EXPRESS)