北の数・量は脅威だが、現在戦は質がモノを言う。その点、北朝鮮空軍戦闘機の多くは、ソ連空軍がベトナム戦争(1960~75年)や朝鮮戦争で送り込んだ、軍事先進国では博物館入りする旧式機。第3~4世代戦闘機は100機強と観測される。
対する韓国軍+米軍は330機以上。しかも新鋭機全体では、今次演習に参加の米空母に90機、大型揚陸艦には50機が搭載可能で、第7艦隊所属空母の艦上機や日本駐留の米軍機が加われば、おびただしい数に上る。
沿岸警備型の北朝鮮海軍も老朽フリゲート3隻が主力艦で、他は小型潜水艦20隻など。北朝鮮陸軍の戦車は3500両で、韓国軍の2400両を数で圧倒するが、1000両が第二次世界大戦(1939~45年)直後の開発だ。
いずれも燃料・部品不足で稼働率は劣悪。戦闘機操縦士の年間訓練時間は20時間を下回るとの分析も在る。米韓演習に対抗し、臨戦態勢に入った北朝鮮軍は、なけなしの燃料/弾薬/食糧の消費を余儀なくされる。米韓軍の隠れた演習目的だ。