卑劣なヌード流出、単純だった手口　司法取引で減刑…被害女性は泣き寝入り (1/3ページ)

　２０１４年に米女優のジェニファー・ローレンスさん（２５）らセレブのプライベートなヌード写真がネット上に流出した事件で、米司法省は１５日、ペンシルベニア州在住のライアン・コリンズ容疑者（３６）を訴追した。米アップルのデータ保管サービス「ｉＣｌｏｕｄ（アイクラウド）」などに不正アクセスし写真を盗み出した疑い。

　発覚当初は高度なハッキング事件として大騒ぎになったが、その手口は偽メールを送り付けパスワードを聞き出す単純な「フィッシング」だった。しかも司法取引により、求刑は本来の禁錮５年から１年６月に大幅に減刑された。不用意な面はあったとはいえ、心に深い傷を負った女性たちにとっては泣き寝入りともいえる状況だ。

　さらなる逮捕者も

　欧米メディアの報道によると、コリンズ容疑者は、州南部ランカスターの電子商取引に関するマーケティング会社でプロジェクトマネジャーを務めており、フェイスブックによると妻と２人の子供がいるという。

アップルやグーグルからの発信を装ったメールを利用者に送信