訴追資料などによると、コリンズ容疑者は12年11月から14年9月にかけて、アップルやグーグルからの発信を装ったメールを利用者に送り、ユーザー名とパスワードを知らせるよう要請し少なくともアップルで50件、グーグルで72件の情報を入手。利用者になりすましてアイクラウドなどにアクセスし保存されていた写真や動画を盗み出したとしている。被害者については「少なくとも18人の著名人を含む」とした。
コリンズ容疑者は、訴追容疑を認めている。ただ、盗み出した写真をネット上に流出させた罪には問われていない。
事件を担当する米連邦捜査局(FBI)のロサンゼルス支部のデビッド・ボーディック氏は「容疑者は多くの女性のプライバシーを侵害し、彼女たちに消し去ることができない精神的苦痛や恥ずかしさ、不安を与えた」と卑劣な犯行を批判した。
ただ、捜査は難航し容疑者に罪を認めさせる代わりに大幅に減刑する司法取引を持ちかけたようだ。FBIは今回の訴追は「継続的な捜査の一環」としており、さらに逮捕者が出る可能性を示唆している。