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【高校野球】被災地から「強気」 釜石・岩間大、122球完投 (1/2ページ)

2016.3.22 05:30

九回表、小豆島(しょうどしま)のラストバッター宝来彰太を打ち取り、万歳する釜石の岩間大(だい)投手=2016年3月21日、兵庫県西宮市の甲子園球場(宮沢宗士郎撮影)

九回表、小豆島(しょうどしま)のラストバッター宝来彰太を打ち取り、万歳する釜石の岩間大(だい)投手=2016年3月21日、兵庫県西宮市の甲子園球場(宮沢宗士郎撮影)【拡大】

 第88回選抜高校野球大会第2日は21日、甲子園球場で1回戦3試合が行われ、釜石(岩手)龍谷大平安(京都)八戸学院光星(青森)が勝ち、2回戦に進出した。

 釜石は三回、佐々木航の中前打で先制すると、八回には奥村の適時二塁打で加点。岩間が反撃を九回の1点に抑え、2-1で小豆島(香川)との21世紀枠対決を制した。釜石は甲子園初勝利で、岩手勢は春通算10勝目。

 東日本大震災で大きな被害を受けた故郷を元気づける大きな1勝。勝利の原動力となったエース岩間は「被災地のみなさんも勝ちを期待していたと思うのでうれしい」と胸を張った。

 毎回のように走者を背負う苦しい投球ながら、チェンジアップを効果的に使い、打者に狙い球を絞らせなかった。ピンチのたび、試合前に帽子のつばに書き込んだ「強気」の文字を見上げ、逃げない気持ちを貫いた。九回の一打同点の場面も二ゴロに打ち取り、122球、1失点で完投。「震災の苦難を乗り越えて負けない精神力がついた」と誇った。

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