同祭りは、新地に伝わる節分祭と堂島薬師堂お水汲み祭りを一つにしたもの。今年も特設会場で芸妓衆の奉納舞などが行われ、龍の巡行に続いてお化けの一団がパレード。北新地クイーンらも参加して彩りを添えた。
同協会の関係者は「巡行は、お化けを店の中だけの行事にしておくのでなく、街全体のお祭りにしようと始めた。通りを練り歩くというスタイルはおそらく北新地特有のものでしょう」と話す。
祭りは老舗クラブのママや地元の企業関係者らも参加し、大いに盛り上がったが、かかわったスタッフの一人はこうつぶやく。「みんな街が活気づき、お客さんに少しでも足を運んでもらえたらという気持ちだが、これがなかなか思うようにいかなくて…」
北新地情報センター(KIC)が提供するサイトによると、北新地はかなり特異な街であることが分かる。店舗数3000以上の夜の街ながら風俗店が1軒もないのは、「世界広しといえども、おそらく北新地だけ」。また銀座は街の中に大企業の本社や物販の店などがあり、昼と夜の両方の顔を持つが、北新地はほぼすべてが飲食店で夜だけの営業になっている。