スズキの湖西工場で生産される軽自動車「ワゴンRスティングレー」。すべて国内で生産される軽は空洞化阻止の切り札だ=静岡県湖西市【拡大】
ひと昔前は黄色のナンバーが敬遠された軽も、昨年1年間の国内生産台数は161万5千台で、10年前に比べて23%増加した。乗用車全体の生産に占める割合も18・9%で、同3・7ポイント上昇し、20%も遠くないところまで増えた。
価格と乗り心地のバランスは消費者にとって重要な要素だが、国内生産に支えられる軽は、日本全体を覆う産業空洞化とは無縁の国内の景気回復や雇用維持の切り札。「日本のものづくりと雇用を守るために有効な手段」(本田技術研究所の浅木泰昭・主任研究員)だ。
新興国の主流に
軽自動車はさらに、ガラパゴスの殻を破り、新たな道を開こうとしている。
日本の軽の最大の特長である小型、低燃費技術が、省エネルギー、環境面から世界の注目を集めているためだ。
次世代環境車として脚光を浴びる電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)は、「新興国では値段が高すぎる」(トヨタ自動車の内山田竹志会長)ことから、需要は先進国にしかない。