大丸梅田店広報担当の樋口陽子さんは「水着や浴衣は、どの百貨店で購入してもブランドなど大差ないのが実情です。他店に対抗し、話題を振りまくことでインパクトを与えられたのでは」と話す。車内では参加者と秋元さんとの撮影会も行われたが、写真の受け渡し場所は同店で、という商魂のたくましさも見せつけた。
民営化みすえてコラボ
一方、「将来の民営化への布石です」と話すのは、大阪市交通局広報担当の永澤良太さん。「民間企業とコラボレーションすることで、地域の活性化を図ることも目的のひとつ。今後も他企業との共同企画があれば考えていきたい」という。
ちなみに、30年前にコレクションが行われたのは、昭和58年5月20日。大丸梅田店開業の約1カ月後だった。当時、トレンドと下着ルックをみせるショーは斬新で、多くの人を驚かせたに違いない。
パリコレクションなどは、一部の顧客やバイヤー、プレスなど限られた人間だけが実際に目にすることができる閉ざされた世界。“今すぐ着られる”リアルクローズのファッションショーは、女の子のお祭りやイベントとして、これからも支持されていくだろう。