20日に発売するiPhone5cの事前予約に、ビックカメラ有楽町店のドコモブースに並ぶ人たち=13日午後、東京・有楽町のビックカメラ(宮川浩和撮影)【拡大】
ソフトバンクモバイルは17日、20日から米アップル社製スマートフォン(高機能携帯電話)の新機種「iPhone5s」と「同5c」を発売するのに合わせて実施する旧モデルの下取り価格を「5」で最大2万5千円にすると発表した。KDDIとNTTドコモは予約を開始した13日に発表済みで、3社とも「5」は2万円台とした。
顧客囲い込みを狙いに、新モデルへの機種変更を条件に旧モデル買い取る下取り制度はソフトバンクとKDDIが実施してきたが、今回、iPhoneの販売に参入したドコモも参戦。他社の旧モデルを買い取ることで、他社に流出した顧客の呼び戻しを図る。他社の端末を下取りするのは携帯電話業界では異例。
KDDIは「ドコモへの顧客流出を防ぐ」(同社幹部)ため、下取り価格を大幅に引き上げた。従来、「4S」の下取り価格は1万8千円だったが、今回、「5」は2万8千円に設定。「4S」も千円上積みした。同社は「5」契約者向けに1万500円のクーポンを配付しており、「下取りとの合計で持ち出しなしで機種変更できる」(調査会社幹部)よう価格を決めたとみられる。