桂由美グランドコレクションにライブ出演したKARA=2月20日、東京・両国国技館(瀧誠四郎撮影)【拡大】
圧力に屈するな!NHK
歴史を紐解(ひもと)けば、日本の演歌のルーツは韓国にあるとか、日本のレコード資本が戦前に朝鮮半島に進出していたため日本のメロディーが韓国の大衆歌謡に根付いたとか、その源流をめぐる議論はしばしば起こる。ちなみに韓国源流説の根拠になっているのは「古賀メロディー」。作曲家の故古賀政男氏が少年期を韓国で過ごしたことが影響を与えたという考え方だ。
いずれにせよ、戦前から戦後にかけ、日本と韓国は歌謡曲というジャンルで密接な関係にあった。大阪出身の服部良一氏も戦前の韓国大衆歌謡に得意のポップス調のアレンジを加え、現地で新風を起こしていたとされる。
そうした中で昭和26年から始まったNHK紅白歌合戦。第1回で紅組のトップバッターを務めた菅原都々子(つづこ)さんは、第7回(昭和31年)で「連絡船の唄」を歌った。自身の持ち歌だが、1937(昭和12)年に朝鮮半島で大ヒットした「連絡船は出て行く」に日本語の詞をつけたものだった。そして、桂銀淑(ケイ・ウンスク)さん、キム・ヨンジャさんら日本を拠点に活躍した韓国人歌手は紅白に何度も出場している。
果たして今年の大みそかはどうなるのか。歌による日韓親善に異を唱えるつもりはないが、NHKにはその選考にあたって、いろいろな圧力に屈しないでもらいたい。