大阪の台所から屋台街へ変貌した黒門市場=大阪市中央区【拡大】
楠瀬さんは「確かに“爆買い”をする観光客のおかげで地元にお金が落ちているが、ほとんどが免税店目当て。買い物が終わるとすぐに次の目的地にバスで移動してしまう。こういう状態が、本当に地元にメリットがあるのか」と疑問を呈する。
楠瀬さんに案内されるまま、「大阪の台所」と呼ばれる黒門市場(中央区)まで足をのばしてみた。午後5時ごろなのに、アジア系外国人らでにぎわっていた。多くの店では飲食スペースが設けられ、屋台村のような雰囲気に様変わりしていた。店頭にはカニやウニ、カキといった高級魚介類が並び、購入すれば七輪で焼いてその場で食べられる。
「約2年前からこういった店が目立つようになり、観光地価格の高めの値段設定をする店も出てきた。その一方で、従来から営業している店は、生き残りのために客層の変化に合わせた工夫をしている。これも時代の流れでしょうね」と分析する。