逆に筆者は個性が強いスポーツカーやSUVといったスペシャリティーカーが好み。プリウスは「クルマを操る楽しさ」において、何か突出した面白味はないかもしれない。ただ、「人を目的地まで安全に運ぶ」といったクルマ本来の使用目的を非常に高いレベルで実現しているからこそ、長年にわたって日本で一番選ばれ続けているのではないだろうか。おそらくリピーターが多いことも推測できる。プリウスを購入したユーザーの信頼を勝ち取り、「次もプリウスを」と意識させるサイクルを確立しているのだろう。
優等生が新型になってエロくなりました
そうそう、新型プリウスはどこがエロいのかって? 福山雅治さんはCMインタビューで「ギャップ」からエロさを感じたと語っている。「曲線とシャープさが融合したデザインが、これまでの草食系のイメージと違って官能的だった」と。実は筆者もツンと上を向いたリヤのラインと、艶めかしいカーブを描く後端サイドの曲線に魅力を感じた。いつの間にかトヨタさんも“エロい大衆車”を造る時代になったんだなぁ。(産経ニュース/SankeiBiz共同取材)
※次回の試乗インプレは、こちらもエコカーとして注目を集める新世代ディーゼルエンジンを取り上げる予定です。お楽しみに。
■主なスペック(試乗車)
全長×全幅×全高:4540×1760×1470ミリ
ホイールベース:2700ミリ
車両総重量:1665キロ
エンジン:水冷直列4気筒DOHC
総排気量:1.797リットル
最高出力:72kW(98ps)/5200rpm
最大トルク:142Nm(14.5kgfm)/3600rpm
タイヤサイズ:215/45R17
フロントモーター:最高出力53kW(72ps)、最大トルク163Nm(16.6kgfm)
リヤモーター:最高出力5.3kW(7.2ps)、最大トルク55Nm(5.6kgfm)
トランスミッション:電気式無段変速機
車両本体価格:319万9745円(税込)/2WD