基本的には2+2シーター
試乗車はパノラミックスライディングルーフを装備しているため、シェードを開けると一気に光が差し込んでくる。「天井全体が開くのでは?」と思うほど大きなガラスは開放感たっぷり。大自然の中でキレイな空気を取り込めば、いつものドライブがさらに楽しくなるだろう。
運転席のレッグスペースは、センターコンソールの張り出しが左足にぶつかり狭いと感じた。欧州仕様の左ハンドルを日本市場向けに右側へ移し替えたFR車だからだろう。
後席は前席よりもルーフ(室内高)が12センチほど低いため、身長172センチの筆者でも頭がつかえそうで窮屈に感じた。やはり後席はカウントしないか、子供用もしくは緊急時の“補助席”程度に考えるのが無難だろう。クーペとはそういうクルマ。細かい実用性は無視するべきだ。
ただし、トランクルームは400リットルの容量を確保しており意外と広い。これならゴルフバッグも余裕で入る。分割比4:2:4の後席のアームレストを倒せば、トランクスルーにもなる。わりと長い荷物の縦置きも可能だ。
トップクラスの安全装備
このクルマの内外装にはフロントスポイラー、リヤスカート、ステンレス製のアクセル&ブレーキペダルなどベンツの「AMGライン」の装飾を採用している。Cクラスクーペの洗練された優雅なデザインに、AMGのスポーティーで力強いイメージを巧みに融合させて迫力に磨きをかけている。