言わずと知れたBMWミニ。すっかり大きくなって、「もうミニじゃない」と陰口を叩かれつつも順調にモデルチェンジを重ね、ベースモデルは現行で3代目を数える。4ドアモデルからコンパーチブル、コンパクトSUVの「クロスオーバー」まで、派生車種も続々登場し、ミニに乗りたいけど、2ドアの前輪駆動だけでは…と購入を躊躇していた潜在購買層を貪欲に飲み込み続けている。今回はそれら派生車種の中から、ホイールベースを延長し4ドア仕立てで快適な後席スペースと広い荷室を確保したクラブマンに試乗した。(産経ニュース/SankeiBiz共同取材)
ついついアクセルを踏み込ませるゴキゲンサウンド
いつもの通り渋滞路を含む市街地、高速道路、山坂道の3パターンで試走。山坂道は、東京・青梅から奥多摩湖を経由し山梨に至る国道411号線を走ってきた。
試乗車はクーパーSという中堅のスポーティーグレードで、ターボ付きの2リッター4気筒エンジンを搭載。結論から言うと、カタログ数値どおりパワフルかつトルクフルでクーパーSの名に恥じない心臓である。発進、加速、巡行のいずれの場面でも全く不足を感じない。むしろ普通に走る分には下位グレードに搭載されている1.5リッターの3気筒で十分では…とすら思えた。