総合的な評価は
このクルマのいいところは、下手に尖っていないところだ。随所にスポーティーなテイストを突っ込んでいるが、中身はかなりマイルドで誰にでも乗りやすいことは間違いない。初めてAMGを運転したときは「ブロロロロ」という野太いエンジン音やワイルドな見た目にけっこうドキドキしたが、このクルマにはそういった挑発的な要素はない。やはりCクラスクーペは「ラグジュアリークーペ」であって、スポーツクーペではないということ。アクセルを踏み込んでコーナーを攻めるよりも、スポーティーさを優雅に贅沢にゆったりと楽しむクルマだと思った。
そして、このクルマの最大の魅力はやはり美しい内外装だろう。広報担当が「クーペのカッコよさを楽しんでほしい」と言ったのもうなずける。実際に運転していて「周りのクルマよりもカッコいいなあ」と感じる場面が何度もあったし、たくさんの視線を感じたのも確か。ベンツに乗っているときの気持ちよさは、やはりベンツでしか味わえない。
500万円台なら、一般的なサラリーマンでも「頑張れば買えるかも」と思える金額だろう(えっ、奥さんから許可が下りないって??)。実用性にこだわらなければ、高級感がグッと増したCクラスクーペはとりあえず試乗する価値があると思う。ただし、ラグジュアリークーペなら静粛性や乗り心地といったコンフォート性をもっと極めてほしい。その上で運動性能を求める人には、8月19日に発売されたばかりの2リッターモデルがお薦めとなるだろう。よりスポーティーな走りが楽しめそうだ。
■主なスペック C180クーペ スポーツ+(試乗車)
全長×全幅×全高:4705×1810×1405ミリ
ホイールベース:2840ミリ
車両重量:1570キロ(※パノラミックルーフ装着時は1610キロ)
エンジン:直列4気筒DOHCターボ
総排気量:1595cc
タイヤサイズ:(前)225/40R19(後)255/35R19
最高出力:115kW(156ps)/5300rpm
最大トルク:250Nm(25.5kgm)/1200~4000rpm
トランスミッション:7速AT
定員:4名
燃料タンク容量:66リットル
ステアリング:右
車両本体価格:585万円