今回の試乗車のハードトップはワインレッドのラッピングが施されていて、写真で見ていただくと、ピンクがかったかなり派手な色味に感じられると思う。写真ではミスマッチに感じられるかもしれないが、実車はもっと渋い色味。これはこれで悪くない組み合わせだと思った。
現行軽スポーツ3強の中で最良の居住性
最初にハードトップを閉じた状態で乗り込んでみる。車高が低い割に乗り込みはしやすい。S660、マツダ・ロードスターと比べても一番乗り込みやすいのではないかと思った。
軽規格の縛りがあるから、室内空間の絶対値はお世辞も広いとは言えないはずだが、キャビンは意外にもさほど狭さを感じない。
助手席も思ったほど窮屈ではなく、前席に限れば、S660にアルト ワークスを加えた現行軽スポーツ3強の中で居住性は一番いいかもしれない。
そして次はオープンにして乗り込んでみると、これはもう楽ちんだ。当たり前だが、屋根がないから体をかがませなくても乗り込める。実は同じオープン状態でもS660やロードスターは乗り込むのにちょっとコツが必要だったのだが、コペンには不要だった。
内装に目を移すと、デザインは非常にオーソドックス。初めて乗っても操作に迷うことはないだろう。黒を基調に随所にシルバーを組み合わせた色遣い。インパネのプラスティックの質感は手で触れてみるまでもなく、目視でわかってしまう程度の仕上がりではあるが、価格を考えれば妥当なところだろう。オープンスポーツということもあり、屋根を開けて走り出してしまえば、内装の質感などはどうでもよくなるものだ。
むしろ、革巻きハンドル、革とポリッシュされたアルミのコンビネーションで仕上げられたシフトレバーなど、運転していて常に手に触れるパーツの仕上げはきっちりドライバーの触感が意識されていて、走ってナンボのクルマはこれでいいと思える。
シートはクッション薄めのセミバケット形状ながら、メタボ体形の私でも体に馴染んで違和感がなかった。今回は遠乗りしていないので、ツーリング時の疲労度については推測するしかないが、足回りは硬めなので、長距離を走る場合は1時間に1回程度は休憩を入れたほうがいいかもしれない。