普段使いの能力が結構高い
スポーツカーの実用面でやはり気になるのは積載性。ライバルのS660がミッドシップエンジンのせいで荷室ゼロだったこともあり、フロントエンジンのコペンには当然期待が高まる。
まずはオープン状態でトランクをチェック! ガバッと開けると、あ~これは…荷室のほとんどのスペースが収納されたハードトップで占められている。ハードトップ下に若干のスペースがあるものの、高さがないから薄手の荷物しか入らないうえに、ハードトップを動かさないと出し入れも難しそうだ。
しかし、ハードトップを閉めてしまえば、広大とは言わないまでも予想以上のスペースが現れる。ロードスターほどの容量はないが、でないが、2人乗りの1泊旅行+お土産くらいは楽に入りそうだ。これだけのスペースがあれば、週末のまとめ買いなどにも対応できるだろう。
キャビンの意外に高い居住性、乗り降りのしやすさ、クローズド時の積載性などを考え合わせると、かなり普段使いの能力が高いクルマなのである。しかも試乗車はCVT仕様。目を三角にして走り倒すような使い方でなくても、CVTなら「ちょっとそこまで」と気軽に下駄代わりになる。う~む、どうやら走りだけではないコペンのいいとこが見えてきたぞ。
やはり電動トップは楽 樹脂製でいたずら抑止も
ハードトップは電動開閉式で、サイドブレーキ脇のスイッチ一つで操作できる。開閉ともに動作時間は20秒ほど。開ける前と閉めた後に、フロントウインドー両端のフックを手動で外す必要があるから、実質30秒ほどかかる。さらにスイッチを離すと動作が止まってしまうので、いつ青に変わるかわからないような信号待ちの時に開閉するのはなかなか難しいかも。手動だけれどもフックが中央1箇所のみで10秒もあれば開閉できたロードスターに対し、残念ながら迅速性では敵わない。
しかし、なによりコペンは樹脂製とは言えハードトップだ。ロードスターやS660のような幌の場合、刃物などでいたずらされて最悪の場合穴が空く恐れもあるが、コペンならそんな心配もいらない。