【試乗インプレ】充電不要! ガソリンで走る「電気自動車」 日産ノートe-POWERを試す(前編) (1/5ページ)

  • 日産「ノート e-POWER」で神奈川県の城ケ島周辺を走る
  • 日産「ノート e-POWER」
  • 日産「ノート e-POWER」はグリルに青いラインが入る
  • ボディ側面にも「e-POWER」のバッジが入る
  • 「e-POWER」のバッジが光るリヤビュー
  • 日産「ノート e-POWER」のエンジンルーム
  • 「ノート e-POWER」のパワートレイン。手前が駆動モーターとインバーター、奥が発電専用エンジン。バッテリーは前席床下に積んでいる
  • ノーマル状態の荷室
  • オプションのLEDヘッドランプ
  • 青い海を背景にオレンジボディが鮮やかに映える。後ろは城ケ島大橋
  • 日産「ノート e-POWER」。対岸は三崎港
  • 日産「ノート e-POWER」。対岸は三崎港
  • 西日を浴びながら海岸沿いを走る「ノート e-POWER」(法定速度で走行していますが、流動感を出すために低速でシャッターを切っています)
  • 西日を浴びながら海岸沿いを走る「ノート e-POWER」(法定速度で走行していますが、流動感を出すために低速でシャッターを切っています)
  • 城ケ島に近い海岸沿いを走る「ノート e-POWER」(法定速度で走行していますが、流動感を出すために低速でシャッターを切っています)
  • 海岸沿いを走る「ノート e-POWER」(法定速度で走行していますが、流動感を出すために低速でシャッターを切っています)
  • 海岸沿いを走る「ノート e-POWER」
  • 海岸沿いを走る「ノート e-POWER」(法定速度で走行していますが、流動感を出すために低速でシャッターを切っています)
  • 海岸沿いを走る「ノート e-POWER」。海辺のドライブは気持ちがいい!(法定速度で走行していますが、流動感を出すために低速でシャッターを切っています)
  • 海岸沿いを走る「ノート e-POWER」(法定速度で走行していますが、流動感を出すために低速でシャッターを切っています)
  • 「ノート e-POWER」で海辺を走る。気持ちいい!(法定速度で走行していますが、流動感を出すために低速でシャッターを切っています)
  • 城ケ島の近くを走る「ノート e-POWER」
  • 西日を浴びる「ノート e-POWER」
  • 車両後方にあるカメラの映像をルームミラーに映し出す「スマート・ルームミラー」。乗員、ヘッドレスト、積載物に視界を遮られることもなくなる(写真は横浜横須賀道路を走行中)
  • カメラで後方を映し出すスマート・ルームミラー。スイッチ操作により「トップビュー」「フロントビュー」「サイドブラインドビュー」「バックビュー」の切り替えが可能。ちなみに地下駐車場のような暗い場所でも明るく映し出す
  • 車両後方にあるカメラの映像をルームミラーに映し出す「スマート・ルームミラー」。乗員、ヘッドレスト、積載物に視界を遮られることもなくなる
  • 「スマート・ルームミラー」をオフにした通常ミラーの状態。よーく見ると、定食屋の脇に「サンケイスポーツ推奨船宿」と書いてあった
  • バック時に、クルマを上空から見下ろしているかのような映像を映し出す「インテリジェントアラウンドビューモニター」。スイッチ一つでスマート・ルームミラーに表示したり、ナビ画面に映したりと切り替えができる
  • 日産「ノート e-POWER」のセンターコンソール
  • リーフと同じ電動シフトを備える
  • 産経のベテランカメラマン・瀧さんが注文した、930円のさざえラーメン(磯料理小浜屋)
  • 筆者が注文した1250円のまぐろ丼(磯料理小浜屋)
  • 磯料理屋のお品書き(iPhoneで撮影)
  • 今回お世話になった磯料理屋
  • 城ケ島の商店街入り口。この先は結構長い(らしい)
  • 帰りに迷い込んだ細道。ここから先がかなりの傾斜だった。対向車が来たらもうアウト(グーグルマップより)
  • 帰りに迷い込んだ細道。写真で見るより坂がきつい(グーグルマップより)
  • 帰りに迷い込んだ細道。写真で見るより傾斜がきつい。対向車が来たらアウトだ(グーグルマップより)
  • 帰りに迷い込んだ細道。写真で見るより傾斜がきつい。対向車が来たらアウトだ(グーグルマップより)


 日産自動車が主力小型車「ノート」にハイブリッド(HV)モデルを追加した。最大のウリは何といっても、同社が10年の歳月をかけて開発してきた電動パワートレイン「e-POWER」を初採用したこと。HVと書いたとおりエンジンとモーターを搭載しているが、実態はモーターだけで走るという、いわゆる電気自動車(EV)なのだ。しかも使うのはガソリンで、充電は一切必要ないという。日産が『電気自動車の新しいカタチ』というキャッチコピーを与え、「もはや発明」とまで言い切る超自信作の実力はいかに。前編ではロードインプレッションを中心にお伝えする。(文・大竹信生/SankeiBiz 写真・瀧誠四郎)

 HVであり、EV

 見出しに「ガソリンで走る電気自動車」と書いたが、厳密にいうと「ガソリンエンジンで発電した電気で走る自動車」となる。これはシリーズ方式と呼ばれるHVの一種で、プラグを介した充電は一切必要としない。ガソリン車と同じように給油し、そのガソリンを燃料に1.2リットルエンジンで発電した電気をモーターに供給して走るHVであり、EVなのだ。エンジンはあくまで発電機として機能し、駆動には一切加担しない。動力源は100%モーターだ。

 昨年11月のノートe-POWER発表会には筆者も足を運んだが、実は興味の半分はゲスト出演したタレント、柳沢慎吾さんのネタが見たい、という下心によるものだった(!)。だが、e-POWERのプレゼンを聞くうちに関心がじわじわと高まり、その後に行われた15分のミニ試乗会だけでは満足できず、ついには11月の月間新車販売ランキングでノートが「サニー」以来、日産勢30年ぶりとなる1位に輝き、たまらず広報車を予約したのだ。

 4つの注目ポイント

 日産によるとノートe-POWERの注目ポイントは主に4つある。(1)モーター駆動による力強い走り(2)2クラス上の静粛性(3)新感覚の運転操作(4)トップレベルの燃費性能、だそうだ。ぜひその辺を意識しながら走ってみようと思う。

 というわけで、横浜市の日産本社でノートを借り出し、神奈川県三浦半島の南端に浮かぶ城ケ島を目指して出発した。試乗車のグレードは上から2番目の「X」で、価格は税込みで196万円だ。

1.2トンのボディに「リーフ」のモーターを搭載