【試乗インプレ】5年経っても売れ続けるにはちゃんとワケがある ホンダ・N-BOX(後編) (5/6ページ)

  • フロントドアの開口部は90度に開く。後席の広さや室内高の高さはこの写真を見ただけでもよくわかる
  • 後席はもちろん、前席の広々としたスペースにも注目だ。ヘッドクリアランスの高さは一目瞭然
  • 軽自動車でこの広さは贅沢
  • 後席の座面を跳ね上げた状態。室内スペースの使い方にチョイスが増える
  • 3点スポークのハンドルの形状はごくシンプル
  • 全体的に質感の高いインテリア
  • 常時点灯タイプの3眼メーター
  • エンジンボタンとシフトレバーが一緒に配置してあるのは使いやすい。エアコンのスイッチも節度感があって押しやすい
  • ルームミラーはもう少し縦に大きいほうが、リヤウィンドーの大きさが生かされて見やすいかも
  • ルームミラーはルーフ先端よりもかなり手前にある。ウインドーの大きさに合わせてサンバイザーも面積が広い
  • 左側の死角を映す「サイドビューサポートミラー」
  • トール系に定番の、車両の真後ろを確認できる「後方視覚支援ミラー」。脚立がしっかりと映り込んでいる
  • ウインドー周りのスイッチ類。使い心地にチープさはない
  • ワイパーの操作レバー
  • ホンダ「N-BOX」のインテリア。フロントウインドーが大きく開放的
  • ロールサンシェードは子供にも女性にもペットにもありがたい!
  • 後席を最前端までスライドさせた状態でも、こぶし2個分のレッグスペースがある。窓が大きく、とても開放的で居心地のいい空間だった
  • シートバックテーブル使用時。食事はもちろん、モノを置くのにも便利だ。広さはエコノミークラスに近いかも
  • 後席を最後端までスライドさせる。荷室は犠牲になるが、軽とは思えないこの広さ
  • 後席をアレンジしてフラットな空間を作る。子供なら足を伸ばして寝ることもできる。N-BOXプラスなら前席も倒したフルフラットも可能
  • 身長が180センチ以下なら、まず頭をぶつけることはない(頭がぶつかる、とか言ってみたい)
  • N-BOXの荷室。後席を最後端までスライドさせるとスーツケースを置く余裕はない
  • N-BOXの荷室。後席を前方にスライドさせれば、三段脚立や大型のカメラケースを置くことも可能
  • 後席を前方にスライドさせれば、三段脚立や大型のカメラケースを置くことも可能。床下収納もある
  • ホンダ「N-BOX」のエンジンルーム
  • 当たり障りのない、シンプルで親しみやすいデザイン
  • ヘッドライトを点灯させる
  • みかどパンの隣にそびえたつ、谷根千エリアの有名スポット、ヒマラヤ杉とホンダ「N-BOX」
  • 台東区谷中を走るホンダ「N-BOX」
  • 谷中の喫茶店、ねんねこ家の前を走るホンダ「N-BOX」
  • 谷根千エリアを颯爽と走るホンダ「N-BOX」。後の建物はカヤバ珈琲
  • 一昔前の街並みが残る谷根千エリアとホンダ「N-BOX」
  • 東大の赤門前を走るホンダ「N-BOX」
  • ホンダ本社ビルに近い明治神宮外苑を走る「N-BOX」
  • 窓の面積の大きさがよくわかります
  • 本文の最後には、瀧カメラマンの「撮影ワンポイントアドバイス」もあります
  • 斜め後ろからホンダ「N-BOX」を眺める(法定速度で走行していますが、流動感を出すために低速でシャッターを切っています)
  • 中速ならけっこう気持ちよく走ります
  • しっかりと足を使ってカーブを難なく曲がる
  • ホンダ「N-BOX」のエンジンルーム
  • 薄暗い地下駐車場でもリヤビューカメラならかなり鮮明に映る
  • ヘッドランプとハザードを点灯させる
  • リヤコンビネーションランプなど点灯させる
  • メーターパネルは常時点灯タイプ(iPhoneで撮影)
  • いかついルックスが若者に人気のN-BOX カスタム
  • N-BOX カスタムのヘッドランプ。ブルーのLEDポジションランプが特徴
  • ルーフを切り落として全高を下げた、N-BOX スラッシュ
  • アメリカンテイストを強調した、N-BOX スラッシュの内装
  • N-BOX スラッシュの洒落たインテリア。シートを倒せば自転車も積める
  • N-BOX スラッシュの洒落たインテリア
  • 主な軽トールワゴンの諸元早見表


 “噂”の次期型にも期待

 ほかにもN-BOXが売れ続ける理由は考えられる。まず、ホンダは販売網が広い。N-BOXがモデル末期ということもあって大きな値引きもあるはずだ。ここ半年間の販売台数を見てみると、ダイハツはタントとやや全高が低いムーヴに分かれることで“共食い”している感もある。その点、ホンダは派生車種のセールスがすべてN-BOXとして合算されているという有利な側面もある。また、これは完全に個人的な意見だが、N-BOXという名前もセンスがあってカッコいいと思っている。逆にタントは名前の響きがやや幼稚なイメージで、30代の男としては買うことに恥ずかしさを感じてしまう(ムーヴやウェイク、スズキのワゴンRやスペーシアはどれもいい名前だと思います!)。車名から連想するイメージも、特に男性ユーザーには購入動機として大きく働くのではないだろうか。

 ホンダはN-BOXが売れる理由について「室内空間の広さや存在感のあるデザイン、多彩なシートアレンジや軽自動車の枠を超えた総合性能の高さ」と分析していた。やはり、子育て層やダウンサイザーからの人気が高いそうだ。

 N-BOXは今年中のフルモデルチェンジが噂されている。もし注文を付けるとすれば、安全装備を「ホンダセンシング」にアップグレードして欲しいということだ。そして、おそらく導入してくるだろう。せっかく確立した安全技術は、標準装備として積極的に導入すべきだ。“絶対王者”のN-BOXとて、うかうかしていられない。日本国内で独自の進化を遂げてきた軽自動車は成熟期を迎え、ライバルは次々に魅力的なクルマを投入している。各社、今後どういうコンセプトや新たな付加価値を打ち出すのか、興味は尽きない。N-BOXの次の進化には大いに期待したいところだ。(産経ニュース/SankeiBiz共同取材)

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