車格は欧州基準で言うところのDセグメント。ベンツ・Cクラス、BMW・3シリーズ、アウディ・A4、ジャガー・XE、国産車ではレクサス・ISあたりが競合クラスとなる。超ポピュラーな、良くも悪くもコンサバティブなセダンが揃うこのクラスの中にあって、写真を見ていただければわかるとおり、DS5は明らかに異色の存在であり、もっともアグレッシブなコンセプトを持っていると言っていい。スタイルに関しては次週の後編に譲るとして、そろそろ本題に入ろう。
プレミアムの名に恥じない上質な乗り味
まず、乗り込んでドアを閉めた時の音が重厚。ボディー剛性の高さを予感させるとともに、高級感も伝わってくる。
オドメーターはまだ2ケタ、つまりまだ下したての新品ながら、適度に体が沈み込んで座り心地のいいレザーシートの位置を合わせ、エンジンをかける。下手なガソリン車よりもその振動は小さく、アイドリングストップからの再始動も非常に静か。ディーゼルエンジンであるデメリットを感じない。
キャビンの遮音性もすこぶる高く、よく耳を澄まさないとディーゼル特有のガラガラ音はわからないくらいだ。
アクセルをゆっくり踏み込んで走り出すと、最初に感じるのはその重厚感。実際に重めの車重と、低回転から大きなトルクを発生させるエンジンの特性が相まって、すごく大きなクルマを動かしているような感触がある。接地感、安定感も非常に高く、市街地走行ではドイツプレミアム勢に全く引けをとらない上質な乗り味だ。