しかし、この視界に慣れてくると開放感がとても高く、実に快適になってくる。視点はそれほど高くないのに視界の開け方が変わるだけで、こんなにも気分が変わってくるものなのかと驚いた。と同時に、外観重視で造形が決まったとばかり思っていたこのフロントウインドー周りのデザインが、走行時の乗員の気分にも大きく影響していることにも気付かされた。ただカッコだけ追求したわけではなかったのだ。やだ、DS5さん素敵。こういうのグッと来てしまう。
独創と標準を併せ持つ
ボディーの設計に関しては競合他社と全く違う独自のアプローチでドライバーにホスピタリティーを提示し、走りの性能では欧州プレミアムの水準をきっちりクリアするという二面性は、DS5の大きな魅力かもしれない。
さて、次回後編ではその独特のスタイルに着目。外観にも内装にも充満するそのオリジナリティーにあなたはついて来られるか? いつもどおり画像増し増しでお届けする。乞うご期待。(産経ニュース/SankeiBiz共同取材)
■基本スペック
DS5 シック BlueHDi レザーパッケージ 6AT
全長/全幅/全高(m) 4.535/1.87/1.53
ホイールベース 2.725m
車両重量 1,690kg
乗車定員 5名
エンジン 直列4気筒ディーゼル ターボチャージャー付
総排気量 1.997L
駆動方式 前輪駆動
燃料タンク容量 60L
最高出力 133kW(180馬力)/3,750rpm
最大トルク 400N・m(40.8kgf・m)/2,000rpm
JC08モード燃費 17.3km/L
車両本体価格 497万円