【試乗インプレ】抜群のシャシーと足回り、非力さ補う四駆 予想の上いくトヨタ・C-HR(前編) (4/5ページ)

  • 山梨・甲州の牛奥みはらしの丘にて。勝沼町から甲州市にかけて、左右にブドウ畑が広がる丘の中腹を走る農道「フルーツライン」の途中にあるビュースポットだ。トヨタ・C-HR
  • 山梨・甲州の「牛奥みはらしの丘」にて。トヨタ・C-HR
  • 廉価グレードながらハンドルは革巻き。ナビ画面はプリウス同様、最上部に配置。トヨタ・C-HR
  • コンパクトな1.2リッター直噴のターボ付きエンジン。1.8リッターのハイブリッドシステム搭載を前提にしたエンジンルームは隙間多め。トヨタ・C-HR
  • トヨタ・C-HR
  • ビビッドでマットなイエローは若々しいボディーデザインによくマッチしている。トヨタ・C-HR
  • マンガやアニメから飛び出してきたようなルックス。ガンダムっぽいという声もあるが、むしろ「タイムボカン」「ヤッターマン」的テイストに思える。トヨタ・C-HR
  • 車格的にはCセグのコンパクトSUV。ルーフからリアハッチの傾斜や後部ドアノブを隠した2ドア風デザインに注目するとクーペにも見える。トヨタ・C-HR
  • このアングルからはボディーサイドの抑揚がよくわかる。トヨタ・C-HR
  • タイヤサイズは前後とも215/60R17。装着タイヤはミシュランのコンフォート系。トヨタ・C-HR
  • こちらは後輪。トヨタ・C-HR
  • 全点灯。トヨタ・C-HR
  • 車幅灯とハザードランプ点灯。トヨタ・C-HR
  • えぐれその1。前フェンダーからドアパネル。トヨタ・C-HR
  • 同じく下から。空の青、山の緑に、ボディーの黄色がよく映える。トヨタ・C-HR
  • えぐれその2。ドアパネルから後部フェンダーに蹴り上がる。トヨタ・C-HR
  • えぐれその3。リアコンビランプ下が最も絞り込みがきつい。大胆です。トヨタ・C-HR
  • 前から見るとこんなですよ。すごい形。トヨタ・C-HR
  • リアハッチ後端は明らかにスポーツカーの造形だ。トヨタ・C-HR
  • トヨタ・C-HR


 ハンドリングも切れば切っただけ素直に曲がっていく印象。ハイブリッド仕様よりもエンジンユニットがコンパクトで鼻先が軽いのも旋回時の軽快感に貢献していると思われる。また、ハイペースで駆け抜けても安心感が損なわれないのは、ロールがよく抑えられたサスペンションのセッティングも効いている。どこを走っても適切な動きを見せる足回りは本当に出来がいい。

 さすがにホットハッチ並みの刺激はないが、総じてこのクルマなりのスポーティーさがちゃんと感じられ、運転していて楽しい。絶対的な速さや個々のパーツの性能の高さだけではなく、全体のバランスの良さも運転の気持ちよさにつながるということを改めて認識させられた。スペックに突出した部分はないのに、走らせてみるとたちまちその良さがわかる。少なくともドライバー目線では(恐らくは助手席目線でも)「いいクルマ」と言える。

 購入を検討されている方にとっては、ハイブリッド仕様車の陰に隠れて目立たない存在かもしれないが、せっかくなので一度はガソリン仕様車にも試乗してみてほしい。これはこれでよく出来てます。

 エンジンの選択肢をもっと!

 正直、モーターショーに出展されたコンセプトモデルの印象が強すぎて、私の中には「カッコだけでしょ」という先入観があったのだが、実際に乗ってみてその印象は完全に覆った。こんなに走りが洗練されているとは意外だった。造形からだけでなく、250万から買えるエントリークラスのSUVという車格的にも、もう少し低いレベルのドライバビリティと快適性を予想していたのだけれど、いい意味で裏切られた。すでにオーナーとなった方の中でも、試乗で実感した走りの良さが購入の決め手になったケースはけっこう多いのではないだろうか。

北米仕様は自然吸気の2リッターエンジン搭載

     実はこのクルマ、北米では自然吸気の2リッターエンジン仕様を販売している。と言うか北米はその仕様のみ。確かにボンネットフードを開けてみると、1.8リッターのハイブリッドシステム搭載を前提にしているだけあって、1.2リッター仕様はエンジンルームがスカスカ。「NIKKEI STYLE」の開発担当者インタビューでは、パワーユニットの選択肢を増やしたいとの主旨の発言も見受けられる。そう遠くない未来に2リッターターボを積んだホットモデルなんかが出てくるか? このシャシーとサスペンションの組み合わせだったら、むしろそのくらいのパワーのほうが釣り合う気がする。ま、単なる個人的希望ですが。  さて、次回後編は特徴的なスタイルと使い勝手の掘り下げ。内外装のディテールのほか、まだコンセプトモデルだった2015年の東京モーターショーの時の画像などを増し増しでお届けする。お楽しみに。(産経ニュース/SankeiBiz共同取材) ■基本スペック トヨタ・C-HR S-T CVT 全長/全幅/全高(m) 4.36/1.795/1.565 ホイールベース 2.64m 車両重量 1,470kg 乗車定員 5名 エンジン 直列4気筒数・直噴 インタークーラー付きターボ 総排気量 1.196L 駆動方式 四輪駆動 燃料タンク容量 50L 最高出力 85kW(116馬力)/5,200rpm~5,600rpm 最大トルク 185N・m(18.9kgf・m)/1,500rpm~4,000rpm JC08モード燃費 15.4km/L 車両本体価格 251.64万円