【試乗インプレ】“確信犯”的な「攻め」のデザインがもたらした○と× トヨタ・C-HR(後編) (3/5ページ)

  • ビビッドでマットなイエローは若々しいボディーデザインによくマッチしている。トヨタ・C-HR
  • 2015年東京モーターショー出展のコンセプトモデル(上)と今回試乗した市販車(下)。コンセプトモデルは一見2ドアに見えるが、よく見るとリアフェンダー上にドアの分割線があるのがわかる。トヨタ・C-HR
  • 前席は天井が高く、横幅もたっぷり。トヨタ・C-HR
  • 猛禽類を思わせる切れ上がったヘッドライト。トヨタ・C-HR
  • ドアミラーに埋め込まれたウインカーランプ。細いスリットから光を放つ。左ドアミラーには前方の死角をカバーするアンダーミラーを装備。トヨタ・C-HR
  • スマートエントリーのタッチセンサーを装備した前席ドアノブ。トヨタ・C-HR
  • 後席ドアノブはツートンになった上部にうまく隠してある。トヨタ・C-HR
  • トヨタ・C-HR
  • ルーフスポイラー。トヨタ・C-HR
  • 上から見たルーフスポイラー。トヨタ・C-HR
  • アナログメーターに挟まれてマルチインフォメーションディスプレー。走行モード切替、燃費情報などはここに表示される。トヨタ・C-HR
  • ドライバーの方へ傾けられたインパネ中央部。はめ込み式ナビには選ぶ自由がある反面、時代遅れ感も。ベゼルも無駄に大きい。トヨタ・C-HR
  • オートホールド機能付き電磁式パーキングブレーキ装備!「やっとか」とも思うが、このクラスで標準装備はエラい。トヨタ・C-HR
  • ペットボトルが縦に2本入るセンターコンソールボックス。サービスソケットも装備。トヨタ・C-HR
  • 運転席側ドア周辺のスイッチ類。トヨタ・C-HR
  • ETCユニット、ペダル類など。トヨタ・C-HR
  • 前席ドア内張。肘掛け部分は合皮張り、他は硬質樹脂だが、凹凸の模様がついたパネルがアクセントとなっていて安っぽさはない。のトヨタ・C-HR
  • 欧米人の体格を考慮したと思われる大ぶりなシート。肩までしっかりサポート。トヨタ・C-HR
  • トヨタ・C-HR
  • 後席ドア。窓は全開するのが救いだが、やはり小さい。トヨタ・C-HR
  • 後席は背もたれの高さ、角度はGood。しかし座面が短く、床との落差が足りないためヒザが浮いて、あまり落ち着かない座り心地。トヨタ・C-HR
  • 膝元の余裕は身長173センチの筆者が座って拳一つ程度。頭上も同様。窓が小さく横方向は閉塞感がある。前席に向かって屋根が高くなるので、前方の開放感はボチボチ。トヨタ・C-HR
  • 「練」の上がリアカメラ、「301」の上がリアハッチのオープンボタン。トヨタ・C-HR
  • 荷室の使い勝手は如何に。トヨタ・C-HR
  • 凹凸は少ないが、開口部も敷居も高く、重い荷物の積み卸しには難あり。トヨタ・C-HR
  • 床下収納は意外にキャパシティがある。左右壁面に床板のストッパーがあるのも気が利いている。トヨタ・C-HR
  • トノカバーを外すとこんな感じ。リアハッチが寝ているので、外しても容量的にはさほど変わらず。トヨタ・C-HR
  • 後席は左4:右6の分割可倒式。トヨタ・C-HR
  • 背もたれを倒すだけでフルフラットになるのはうれしい。トヨタ・C-HR
  • トノカバーを伏せた状態。カバー上にほとんどスペースがないことがわかる。トヨタ・C-HR
  • 荷室左右に隠しポケットあり。トヨタ・C-HR
  • リアハッチを閉めるためのハンドルは右側のみ。トヨタ・C-HR
  • 2015年東京モーターショーに出展されたコンセプトモデル。同じアングルの市販車の画像と比べてみよう。トヨタ・C-HR
  • 2015年東京モーターショーに出展されたコンセプトモデル。同じアングルの市販車の画像と比べてみよう。トヨタ・C-HR
  • 2015年東京モーターショーに出展されたコンセプトモデル。同じアングルの市販車の画像と比べてみよう。トヨタ・C-HR
  • 2015年東京モーターショーに出展されたコンセプトモデル。同じアングルの市販車の画像と比べてみよう。トヨタ・C-HR
  • 2015年東京モーターショーに出展されたコンセプトモデル。同じアングルの市販車の画像と比べてみよう。トヨタ・C-HR
  • 全点灯。トヨタ・C-HR
  • マンガやアニメから飛び出してきたようなルックス。ガンダムっぽいという声もあるが、むしろ「タイムボカン」「ヤッターマン」的テイストに思える。トヨタ・C-HR
  • 車格的にはCセグのコンパクトSUV。ルーフからリアハッチの傾斜や後部ドアノブを隠した2ドア風デザインに注目するとクーペにも見える。トヨタ・C-HR
  • このアングルからはボディーサイドの抑揚がよくわかる。トヨタ・C-HR
  • 車幅灯とハザードランプ点灯。トヨタ・C-HR
  • 廉価グレードながらハンドルは革巻き。ナビ画面はプリウス同様、最上部に配置。トヨタ・C-HR
  • コンパクトな1.2リッター直噴のターボ付きエンジン。1.8リッターのハイブリッドシステム搭載を前提にしたエンジンルームは隙間多め。トヨタ・C-HR
  • トヨタ・C-HR
  • タイヤサイズは前後とも215/60R17。装着タイヤはミシュランのコンフォート系。トヨタ・C-HR
  • こちらは後輪。トヨタ・C-HR
  • えぐれその1。前フェンダーからドアパネル。トヨタ・C-HR
  • 同じく下から。空の青、山の緑に、ボディーの黄色がよく映える。トヨタ・C-HR
  • えぐれその2。ドアパネルから後部フェンダーに蹴り上がる。トヨタ・C-HR
  • えぐれその3。リアコンビランプ下が最も絞り込みがきつい。大胆です。トヨタ・C-HR
  • 前から見るとこんなですよ。すごい形。トヨタ・C-HR
  • リアハッチ後端は明らかにスポーツカーの造形だ。トヨタ・C-HR
  • トヨタ・C-HR


 メーター内の液晶ディスプレーが車両システム用の「窓」になっているのはわかるのだが、アップルの「CarPlay(カープレイ)」やグーグルの「AndroidAuto(アンドロイドオート)」など、スマートフォンOSやアプリとの連携を前提にし、表示は中央の大画面に、操作は手元の専用コントローラーに統合するのが最近のトレンドであることを考えると、時代遅れ感が否めない。

 ナビ用のスペースは9インチ画面のナビが装着可能な余裕がとられている。しかし、試乗車に装備されていたのは7インチディスプレーのナビ。縁の余った部分がやたらに大きく、相対的に画面が小さく貧相に見えるのもいただけなかった。

 渋滞楽々 電磁パーキングブレーキ+クルコン

 オートホールド機能付き電磁式パーキングブレーキが装備されているのはクラスを考えると快挙。レーダーと連動した前車追従式クルーズコントロールとセットで使うと、完全停止まで自動化され、すこぶる楽ちんで渋滞が苦にならない。停止がアイドリングストップと連動してくれればなおうれしい。

 前席シートは国産車であることと車格から考えるとかなり大柄な作り。「世界戦略車」と銘打っているだけあって、欧米のユーザーの体格を考慮したサイズと思われる。おかげで肩までゆったりと体をあずけられ、クッションも柔らかすぎず硬すぎず座り心地は上々。今回走った300キロ程度のツーリングであれば、疲れが残ることはないだろう。

 デザイン優先の弊害は後部に集中

 一方、後席は居住性に難あり。背もたれの高さと角度はちょうどいいものの、座面が短く、床と座面の落差も短めで膝が浮いてしまう。膝元・足元の余裕も乏しく、足を前に投げ出してしのぐということもできない。デザインを優先した結果、窓も小さく、横方向は閉塞感が高い。ルーフの頂点が前席頭上にあり、後ろに向かって下がっているため、後席から前方を見ると、実際より屋根が高く感じられるのは救いだが、閉塞感が緩和されるほどの効果ではない。

初心者やペーパードライバー、運転が苦手な人には勧められないクルマ

     あるいは、旧型のプリウスオーナーが、思い切ったデザインの現行型への買い換えを見送ってC-HRのハイブリッド仕様に鞍替えしたケースが多いのかもしれない。インパネデザインもプリウスよりおとなしいし、乗り味の上質さも相まってシニアにも選ばれているのだとしたら、トヨタにとってはうれしい誤算だろう。  もしあなたがC-HRのガソリン仕様購入を検討しているなら、死角をカバーするセンサー類の装備が充実したG-Tが現時点でのおすすめグレードとなる。  ライバルはすばりマツダ・CX-3。後席の居住性、荷室のキャパシティーはどっこいどっこい、乗り味的にはC-HRのほうが洗練度が高いが、注目はつい先日発表されたCX-3の2リッターガソリン仕様。なんと210万円台からという魅力的な価格、四駆仕様でも230万円台だ。  価格的に競合するホンダ・ヴェゼルのガソリン仕様と比べてもエンジン出力とトルクが上回っており、走りの余裕が期待できる。しかもCX-3は死角をカバーするセンサー&アラートが全車標準装備。また、CVTに抵抗がある人にとっては6速ATを採用していることも、大きなポイントになるだろう。  コンパクトSUVは旬のカテゴリーとあって敵もさるもの、さすがに大トヨタもイージーな商売はさせてもらえないということか。そうは言ってもすでにめちゃくちゃ売れてるんですけどね。(産経ニュース/SankeiBiz共同取材) ■基本スペック トヨタ・C-HR S-T CVT 全長/全幅/全高(m) 4.36/1.795/1.565 ホイールベース 2.64m 車両重量 1,470kg 乗車定員 5名 エンジン 直列4気筒数・直噴 インタークーラー付きターボ 総排気量 1.196L 駆動方式 四輪駆動 燃料タンク容量 50L 最高出力 85kW(116馬力)/5,200rpm~5,600rpm 最大トルク 185N・m(18.9kgf・m)/1,500rpm~4,000rpm JC08モード燃費 15.4km/L 車両本体価格 251.64万円