【試乗インプレ】“確信犯”的な「攻め」のデザインがもたらした○と× トヨタ・C-HR(後編) (4/5ページ)

  • ビビッドでマットなイエローは若々しいボディーデザインによくマッチしている。トヨタ・C-HR
  • 2015年東京モーターショー出展のコンセプトモデル(上)と今回試乗した市販車(下)。コンセプトモデルは一見2ドアに見えるが、よく見るとリアフェンダー上にドアの分割線があるのがわかる。トヨタ・C-HR
  • 前席は天井が高く、横幅もたっぷり。トヨタ・C-HR
  • 猛禽類を思わせる切れ上がったヘッドライト。トヨタ・C-HR
  • ドアミラーに埋め込まれたウインカーランプ。細いスリットから光を放つ。左ドアミラーには前方の死角をカバーするアンダーミラーを装備。トヨタ・C-HR
  • スマートエントリーのタッチセンサーを装備した前席ドアノブ。トヨタ・C-HR
  • 後席ドアノブはツートンになった上部にうまく隠してある。トヨタ・C-HR
  • トヨタ・C-HR
  • ルーフスポイラー。トヨタ・C-HR
  • 上から見たルーフスポイラー。トヨタ・C-HR
  • アナログメーターに挟まれてマルチインフォメーションディスプレー。走行モード切替、燃費情報などはここに表示される。トヨタ・C-HR
  • ドライバーの方へ傾けられたインパネ中央部。はめ込み式ナビには選ぶ自由がある反面、時代遅れ感も。ベゼルも無駄に大きい。トヨタ・C-HR
  • オートホールド機能付き電磁式パーキングブレーキ装備!「やっとか」とも思うが、このクラスで標準装備はエラい。トヨタ・C-HR
  • ペットボトルが縦に2本入るセンターコンソールボックス。サービスソケットも装備。トヨタ・C-HR
  • 運転席側ドア周辺のスイッチ類。トヨタ・C-HR
  • ETCユニット、ペダル類など。トヨタ・C-HR
  • 前席ドア内張。肘掛け部分は合皮張り、他は硬質樹脂だが、凹凸の模様がついたパネルがアクセントとなっていて安っぽさはない。のトヨタ・C-HR
  • 欧米人の体格を考慮したと思われる大ぶりなシート。肩までしっかりサポート。トヨタ・C-HR
  • トヨタ・C-HR
  • 後席ドア。窓は全開するのが救いだが、やはり小さい。トヨタ・C-HR
  • 後席は背もたれの高さ、角度はGood。しかし座面が短く、床との落差が足りないためヒザが浮いて、あまり落ち着かない座り心地。トヨタ・C-HR
  • 膝元の余裕は身長173センチの筆者が座って拳一つ程度。頭上も同様。窓が小さく横方向は閉塞感がある。前席に向かって屋根が高くなるので、前方の開放感はボチボチ。トヨタ・C-HR
  • 「練」の上がリアカメラ、「301」の上がリアハッチのオープンボタン。トヨタ・C-HR
  • 荷室の使い勝手は如何に。トヨタ・C-HR
  • 凹凸は少ないが、開口部も敷居も高く、重い荷物の積み卸しには難あり。トヨタ・C-HR
  • 床下収納は意外にキャパシティがある。左右壁面に床板のストッパーがあるのも気が利いている。トヨタ・C-HR
  • トノカバーを外すとこんな感じ。リアハッチが寝ているので、外しても容量的にはさほど変わらず。トヨタ・C-HR
  • 後席は左4:右6の分割可倒式。トヨタ・C-HR
  • 背もたれを倒すだけでフルフラットになるのはうれしい。トヨタ・C-HR
  • トノカバーを伏せた状態。カバー上にほとんどスペースがないことがわかる。トヨタ・C-HR
  • 荷室左右に隠しポケットあり。トヨタ・C-HR
  • リアハッチを閉めるためのハンドルは右側のみ。トヨタ・C-HR
  • 2015年東京モーターショーに出展されたコンセプトモデル。同じアングルの市販車の画像と比べてみよう。トヨタ・C-HR
  • 2015年東京モーターショーに出展されたコンセプトモデル。同じアングルの市販車の画像と比べてみよう。トヨタ・C-HR
  • 2015年東京モーターショーに出展されたコンセプトモデル。同じアングルの市販車の画像と比べてみよう。トヨタ・C-HR
  • 2015年東京モーターショーに出展されたコンセプトモデル。同じアングルの市販車の画像と比べてみよう。トヨタ・C-HR
  • 2015年東京モーターショーに出展されたコンセプトモデル。同じアングルの市販車の画像と比べてみよう。トヨタ・C-HR
  • 全点灯。トヨタ・C-HR
  • マンガやアニメから飛び出してきたようなルックス。ガンダムっぽいという声もあるが、むしろ「タイムボカン」「ヤッターマン」的テイストに思える。トヨタ・C-HR
  • 車格的にはCセグのコンパクトSUV。ルーフからリアハッチの傾斜や後部ドアノブを隠した2ドア風デザインに注目するとクーペにも見える。トヨタ・C-HR
  • このアングルからはボディーサイドの抑揚がよくわかる。トヨタ・C-HR
  • 車幅灯とハザードランプ点灯。トヨタ・C-HR
  • 廉価グレードながらハンドルは革巻き。ナビ画面はプリウス同様、最上部に配置。トヨタ・C-HR
  • コンパクトな1.2リッター直噴のターボ付きエンジン。1.8リッターのハイブリッドシステム搭載を前提にしたエンジンルームは隙間多め。トヨタ・C-HR
  • トヨタ・C-HR
  • タイヤサイズは前後とも215/60R17。装着タイヤはミシュランのコンフォート系。トヨタ・C-HR
  • こちらは後輪。トヨタ・C-HR
  • えぐれその1。前フェンダーからドアパネル。トヨタ・C-HR
  • 同じく下から。空の青、山の緑に、ボディーの黄色がよく映える。トヨタ・C-HR
  • えぐれその2。ドアパネルから後部フェンダーに蹴り上がる。トヨタ・C-HR
  • えぐれその3。リアコンビランプ下が最も絞り込みがきつい。大胆です。トヨタ・C-HR
  • 前から見るとこんなですよ。すごい形。トヨタ・C-HR
  • リアハッチ後端は明らかにスポーツカーの造形だ。トヨタ・C-HR
  • トヨタ・C-HR


 そしてここからが大問題なのだが、後席窓の小ささが運転席からの後方視界にも悪影響を及ぼしている。しかもリアクオーターウインドー(後部席のさらに後ろ側に設置される小窓)がなく、リアハッチもガラス面積は大きいものの、角度が寝ているので、ルームミラー越しの視界も非常に狭い。

 総じて後方は死角が多く、車庫入れや縦列駐車、車線変更時の少なからぬ障害となってしまっている。残念ながら、初心者やペーパードライバー、運転が苦手な人には勧められないクルマと言わざるを得ない。

 これらの欠点をカバーするためには、まずリアカメラは必須。できれば左ドアミラー下部にも左前方の死角を写すカメラが欲しい。さらに、左右後方の死角をカバーするセンサー&アラートは下位グレードではオプションでも選べない設定になっているが、これは全車標準装備にすべきだ。

 SUVというよりクーペに近い

 デザイン優先の弊害はもう一つ。ハッチバックと思って期待すると、荷室が広くない。特に高さ方向が厳しい。トノカバーのフックを外して伏せてみるとよくわかるが、リアガラスからトノカバーの間のスペースが非常に狭い。その割に、床下収納は深さがボチボチある。思うに、構造的にはまあまあのキャパシティーがあるのだが、デザインを優先して、リアハッチ開口部を高くした結果、荷室床面の高さもつられてしまい、妙に深い床下収納と、高さが厳しい荷室になってしまったのではないか。

 確かにこれ以上荷室床面を低くすると積み下ろしに支障があるから、やむを得ない妥協点だったのだろう。後席背もたれを倒すだけでフルフラットになるのはせめてもの救い。

 使い勝手を総合すると、大人の4人乗車が多いユーザーには向かないが、小学校低学年くらいまでのお子さんがいるユーザー、あるいは2+2的な使い方なら不満は出ないだろう。SUVというよりもクーペに近いクルマととらえるのが現実的と思う。

 強力なライバル登場もやっぱりトヨタ無双?

 このクルマ、爆売れしているだけあって、街で見かける頻度が高い。この造形と手頃な価格から、若いユーザーが多いかと思いきや、リタイア世代の方がハンドルを握っているケースも珍しくない。

死角カバーするセンサー&アラート標準装備の競合車が210万円台~

     あるいは、旧型のプリウスオーナーが、思い切ったデザインの現行型への買い換えを見送ってC-HRのハイブリッド仕様に鞍替えしたケースが多いのかもしれない。インパネデザインもプリウスよりおとなしいし、乗り味の上質さも相まってシニアにも選ばれているのだとしたら、トヨタにとってはうれしい誤算だろう。  もしあなたがC-HRのガソリン仕様購入を検討しているなら、死角をカバーするセンサー類の装備が充実したG-Tが現時点でのおすすめグレードとなる。  ライバルはすばりマツダ・CX-3。後席の居住性、荷室のキャパシティーはどっこいどっこい、乗り味的にはC-HRのほうが洗練度が高いが、注目はつい先日発表されたCX-3の2リッターガソリン仕様。なんと210万円台からという魅力的な価格、四駆仕様でも230万円台だ。  価格的に競合するホンダ・ヴェゼルのガソリン仕様と比べてもエンジン出力とトルクが上回っており、走りの余裕が期待できる。しかもCX-3は死角をカバーするセンサー&アラートが全車標準装備。また、CVTに抵抗がある人にとっては6速ATを採用していることも、大きなポイントになるだろう。  コンパクトSUVは旬のカテゴリーとあって敵もさるもの、さすがに大トヨタもイージーな商売はさせてもらえないということか。そうは言ってもすでにめちゃくちゃ売れてるんですけどね。(産経ニュース/SankeiBiz共同取材) ■基本スペック トヨタ・C-HR S-T CVT 全長/全幅/全高(m) 4.36/1.795/1.565 ホイールベース 2.64m 車両重量 1,470kg 乗車定員 5名 エンジン 直列4気筒数・直噴 インタークーラー付きターボ 総排気量 1.196L 駆動方式 四輪駆動 燃料タンク容量 50L 最高出力 85kW(116馬力)/5,200rpm~5,600rpm 最大トルク 185N・m(18.9kgf・m)/1,500rpm~4,000rpm JC08モード燃費 15.4km/L 車両本体価格 251.64万円