ゲームセンターの主役で一大ブームになったビデオゲーム「スペースインベーダー」が、誕生から40周年を迎えた。開発したゲームメーカー「タイトー」(東京都)は、JR大阪駅前の複合商業施設「ヨドバシ梅田」(大阪市北区)内に専門店を期間限定で展開するなど、節目の年を盛り上げようとしている。昭和53(1978)年、ゲームセンターや喫茶店、駄菓子屋などいたるところにゲーム機が設置され、子供から大人まで熱狂。「名古屋撃ち」といった攻略法が話題になるまでになった。当時を知る同社担当者がブームを振り返った。(上岡由美)
最新技術を駆使したアトラクションに「懐かしい」
約180平方メートルの専門店「SPACE INVADERS ROOM(スペースインベーダーズルーム)」に入ってみると、最新の技術を駆使した4種類の体感型デジタルアトラクションが展開されていた。
「アルキンベーダー」は、床と壁に投影されたインベーダーの大群を、画面上のボールを蹴って撃ち落とす。「ノボリンベーダー」は、ボルダリングと組み合わせたゲームだ。壁の突起につかまって上り下りしながら敵を倒していく。
試しに、最大8人同時にプレーできる「スペースインベーダーギガマックス」を体験した。プレーヤーが壁に向かって一列に並び、砲台を左右に動かして敵の攻撃を避けながら高い点数のインベーダーを狙い撃ちする。40年前とは映像も音響も違うが、ひたすらに連射しているうちに喫茶店でゲーム機に向かっていた頃を思い出す。