「将来の増税は黒雲のようなもの」 浜田宏一内閣官房参与が消費税率引き上げ延期を主張

 

 内閣官房参与の浜田宏一・米エール大名誉教授は18日、1~3月期の国内総生産(GDP)速報値が実質で前期比0・4%増となったことに対し、「四半期のGDPがちょっと増えたといっても、将来の増税というのは黒雲のようなものだ」と述べ、来年4月に予定される消費税増税を延期すべきだとの考えを改めて示した。自民党本部で記者団に語った。

 浜田氏は「GDPに対して過剰な注意が集中しているが、日本人全体の収入が増えているかというのが日本人の生活のための指標だ」と指摘。国と地方の借金が1千兆円超に上ることについては「日本の現役世代は最も子孫に資産を蓄積している。政府は貧乏だが庶民は豊かだ」と述べた。