米FRBが6月追加利上げを視野に 4月会合議事録 

 

 【ワシントン=小雲規生】米連邦準備制度理事会(FRB)が6月の次回会合での追加利上げを視野に入れていることが、18日に発表された4月26、27日の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録で分かった。労働市場の改善や海外経済の安定化が進んでいることが理由で、市場では6月利上げ論が再浮上している。

 議事録によると、4月会合では、ほとんどの参加者が経済状況の改善が進むことを条件に、6月会合で追加利上げに踏み切ることは「適切だ」との見方を示した。また足下の経済状況について労働市場の改善が続き、海外経済の混乱も沈静化に向かっているとの見方で一致。多くの参加者が2016年4~6月期の経済成長について楽観的な見方を示した。

 また数人の参加者からは「市場参加者は6月会合での追加利上げの可能性を正しく認識していないのかもしれない」として、FRBとして追加利上げに動く用意があることを明確に伝えるべきだとの見方も示された。

 ただし6月会合まで経済状況の改善が進むかについては悲観的な意見も目立った。多くの参加者は米国内の消費の減速や海外経済の混乱が長引くことへの懸念を表明。6月会合の翌週に行われる英国の欧州連合(EU)離脱を問う国民投票の結果や、人民元相場をめぐって想定外の動きが出ることを不安視する声もあった。

 FRBは4月会合では3回連続となる追加利上げの見送りを決定。金融市場では6月利上げの可能性が低くなったとみられていた。しかし18日の金融市場では、金融先物商品の価格水準から推計される6月会合での追加利上げの確率が議事録公表前の19%から、34%まで上昇した。