英国で国民投票が始まる EU離脱と残留、大接戦のまま 24日午後にも大勢判明

 
国民投票を行って投票所を出るキャメロン英首相夫妻=23日、ロンドン(AP)

 【ロンドン=岡部伸】英国で23日、欧州連合(EU)からの離脱の是非を問う国民投票が行われた。最新の世論調査では離脱支持と残留支持が拮抗(きっこう)しており、大接戦のまま投票日を迎えた。離脱となれば世界の経済の波乱要因になるほか、EUの弱体化に結びつく可能性もあり、世界から注目が集まっている。

 投票は23日午前7時(日本時間午後3時)から午後10時(同24日午前6時)まで行われ、24日朝(同日午後)にも大勢判明の見通しだ。

 運動最終日の22日、キャメロン首相は保守党のメージャー元首相や労働党のブラウン前首相とともに、バスで中部バーミンガムなど地方都市を回り、「より安全に、より豊かになる英国のため残留に投票しよう」と呼びかけた。労働党のコービン党首もカーン・ロンドン市長と同市内で残留に投票するよう労働党支持者らに説いた。

 これに対し、離脱派の代表格であるジョンソン前ロンドン市長は、今回がEUから主権を取り戻す最後のチャンスだとして、「民主主義のため、明日を英国の“独立記念日”にしよう」と訴えた。

 投票は約4万1000カ所で実施され、有権者は約4650万人。直前まで態度未定の有権者の動向がカギを握る。投票率にも注目が集まっている。

 22日発表の世論調査では、英紙デーリー・メールとITVテレビの調査で残留支持が48%、離脱支持が42%。残留支持は前回1ポイントだったリードが6ポイントに広がった。「ユーガブ」の調査では残留51%、離脱49%。前回調査では残留派が2ポイント少なかったが逆転した。

 他の2つの世論調査では離脱支持が1~2ポイントリード。このうち「TNS」の調査では離脱が43%、残留が41%だが、離脱派のリードは前回の7ポイントから2ポイントに縮小した。