英EU離脱問題、「離脱リード」の報道で市場は大きく乱高下 外為3円上昇、東京株480円安に
EU残留か離脱かを問う英の国民投票の経過速報を受け、神経質な展開となった東京市場=24日(ロイター)
24日午前の東京株式市場は、日経平均株価は続伸してはじまったものの、投票が締め切られた欧州連合(EU)離脱の是非を問う英国の国民投票で、離脱派が優勢と伝えられると一転し、一時400円超下落するなど、ジェットコースター相場の様相を呈している。
日経平均は前日比95円高の1万6333円で寄り付き、その後は上げ幅を150円まで広げるなど堅調が続いた。しかしその後、離脱投票がリードと伝えられた10時すぎに値下りに転じ、一時480円安の1万5757円まで急落した。しかしその後は下げ渋り、10時半すぎには再び値上がりに転じた。
東京外国為替市場の円相場は乱高下。朝方には1ドル=106円台で推移していたが、午前8時過ぎに一時1ドル=103円台前半と約1年10カ月ぶりの円高ドル安水準に急騰するなど、英国の国民投票の結果への思惑が交錯した。
英BBC放送によると、英国民投票は24日午前2時(日本時間同日午前10時)現在、382カ所の開票所のうち31カ所の集計が終了し、残留46・4%、離脱53・6%で離脱支持が引き続きリードしている。
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