英国、EU離脱へ 国民投票は「離脱派勝利」と主要メディア

英EU離脱問題
6月24日、英国民投票から一夜明けたロンドン(ロイター)

 【ロンドン=岡部伸】英国が欧州連合(EU)から離脱するか残留するかを問う国民投票は、23日午後10時(日本時間24日午前6時)に締め切られ、24日午前(同午後)までの開票作業の結果、複数の主要メディアは離脱派が勝利したと伝えた。キャメロン首相はこれまで、離脱の判断が出れば、ただちにEUに対して離脱の手続きを進めると表明しており、英国はEU離脱に向けて大きく舵を切ることになった。

 英BBC放送によると、24日午前5時(同午後1時)現在、382カ所の開票所のうち332カ所の集計が終了し、離脱が51・7%、残留が48・3%だった。BBCは開票による情勢分析を受け、離脱派が勝利すると伝えた。

 勝利予想の報告を受けて、離脱派の急先鋒(きゅうせんぽう)とされる英独立党(UKIP)のファラージュ党首は24日未明、支持者らを前に勝利宣言。「この勝利は現実の、普通の人々の勝利だ。6月23日は、われわれの独立の日として歴史に記録されよう」と述べた。

 ロイター通信によると、英PA通信は投票率が72・1%を記録したと伝えた。昨年の総選挙の約66%や、欧州経済共同体(EEC)残留の是非を問う1975年の国民投票の約65%を上回った。今回の国民投票には過去最高の約4650万人が有権者登録していた。

 計4万1千カ所以上の投票所の投票箱は締め切りと同時に封印され、382カ所の開票所に搬送。開票は夜を徹して行われ、最終集計結果は英中部マンチェスター市庁舎で、選挙管理委員会から24日の「朝食時間帯」の午前7時(日本時間午後3時)前後にも発表される見通しだ。

 23日深夜、最初に発表されたジブラルタルの結果は残留96%、離脱4%。離脱派が優位とされるロンドン以外のイングランドやウエールズなどの地域では、離脱派が過半数となった地域も出ている。

 今回の国民投票は2015年の総選挙でキャメロン首相が実施を公約。今年2月、6月23日実施を発表。与党保守党は残留、離脱両派に分裂し、閣内からも4人が離脱派に回った。以来10週間にわたり、残留派はキャメロン首相、離脱派はジョンソン前ロンドン市長を旗頭に運動展開した。