EU離脱が英国の不動産市場を直撃 相次ぐ「不動産ファンド」の取引停止
欧州連合(EU)からの離脱問題が英不動産市場を直撃している。経済の先行き不透明感を背景に投資家はリスクの高い不動産から資金を引き揚げる動きを強めており、資金流出に歯止めがかからない不動産投資ファンドの取引停止が相次いでいる。
英保険大手アビバは5日「手元資金が増えるまで取引を中断せざるを得ない」として傘下の不動産ファンドの取引を停止したことを明らかにした。現地メディアによると、4日には英保険大手スタンダード・ライフも不動産ファンドの取引を打ち切った。英国のEU離脱で不動産価格が下落し、ファンドの収益性が悪化するとみた投資家による資金償還や解約の請求が増えているとみられる。
英国ではここ数年、不動産の値上がりが続き、バブル懸念が強まっていた。その反動もあって国民投票前から不動産投資が細り始めていた。米運用会社ブラックロックは、英国の商業用不動産の価格は今後1年間で10%前後下がる恐れがあると予想している。(共同)
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