「都政をまさしく都民ファーストに」
小池都知事始動・就任会見詳報(1)《東京都知事選で初当選した小池百合子知事(64)の就任記者会見が2日午後1時半、都庁で始まった。7月31日投開票の都知事選では政党の支援を受けずに、歴代4位の得票数となる約291万票を獲得した小池氏。会見では何を語るのか》
《午後1時半前、小池氏が記者会見が行われる会場に姿を見せた。白のパンツスーツに鮮やかなブルーのシャツという姿の小池氏。初登庁の際に、選挙中のイメージカラーだった緑色から一転して青いシャツを着ている理由を問われると、「緑は戦闘服。これからは(穏やかな)ブルーオーシャンでいきたい」と説明していた》
「みなさま、こんにちは。けさほど東京都知事に就任いたしました小池百合子でございます。改めてみなさま、どうぞよろしくお願い申し上げます」
《小池氏のほうから、まず都政への意気込みを話し始める。当選から一夜明けた1日の記者会見では、都政の透明化に向けた新組織「利権追及チーム」の設置を表明、内部告発の受け皿とし、2020年東京五輪・パラリンピック予算を含め、「税金が正しく使われているかどうかをチェックする」と述べた小池氏。選挙戦で応援を受けた元東京地検特捜部副部長の若狭勝衆院議員の協力を得て、設置時期などの詳細を詰めるという。「情報公開やお金の話を集中して審議し、答えを出していく。さらに実行につながる流れをつくる」と説明した。就任会見でも都政透明化に向けた意気込みを語るとみられる》
「今朝初登庁いたすまでにも、本当に多くの皆さまからお声をちょうだいいたしました。最も多くのお声は都政の改革にがんばれという励ましの言葉でした。選挙期間中は「劇団ひとり」などと揶揄(やゆ)されましたが、ひとりから始めて、291万人余りの方々に改革を求めるうねりが広がったことに、正直驚いておりますとともに重責を担った、その現実に改めて身をひきしめているところでございます。都知事に就任した今は、1360万人都民の皆さまの生活、命、それぞれの環境をしっかりと守っていく。このことに邁進(まいしん)していきたいと思っております。私はこの選挙において『東京大改革』を掲げて、多くの皆さまからご賛同をいただいたところであります。これは選挙のための言葉というわけではございません。都民の皆さまとの約束ですので、しっかりと実行をしていきたいと考えております」
「そこで具体的なこれからの取り組みについて若干説明します。都政改革本部なる組織を設置をいたしたく考えております。都知事としての私的懇談会という位置づけになると思います。私自身を本部長としまして、都の職員、既得権益にとらわれない外部の委員とともに構成をしていきたいと考えております。その目的でありますけれど、都庁、出資団体等の業務、組織、予算等のありかたを点検する。都民の皆さんにその結果を報告するということであり、都政をまさしく都民ファーストというものに改善していくということでございます」
《よどみなく、抱負を語る小池氏。その口調はなめらかだ。さらに都政の情報公開などについて説明を進める》
「他の道府県と比べても(東京都の)若干遅れています。一つが情報公開のチーム(を設ける)。もうひとつが都民の皆さんにも負担をかける、しかし東京都がホストシティであるオリンピック・パラリンピックの調査チームを設けたいと考えております。外部のみなさんにも参加していただく形で、オリ・パラ調査チームを外部の視点を尊重しながら、都民の皆さんに負担をお願いする観点から助言をいただくことになると思います。都政改革でもっとも重要なことは徹底した情報公開だと思います。開かれた都政にはまだまだ遠いという状況でございます。都庁の情報公開の実態評価をして、あるべき姿を論じ、知事主導で可能な限り、あらゆる情報を見える化してまいります。常に都民の皆さま方に見える都政を進めていきたいと考えています」
《自らの方針を説明した小池氏は、次のように切り出し、今の思いについて語った》
「最後に都知事に就任したのを機に、心情を申し上げたい。大西洋の無着陸飛行をしたことで有名なリンドバーグさんの奥さん、この方は女性飛行家の草分け的存在であります。このアン・モロウ・リンドバーグさんは『成長や改革、変化の中にこそ本当の安定がある』(といっている)。私はぜひ、都政、東京を大改革し、それはすなわち本当の安定につながることを確信いたしまして、これから都知事としての重責にひとつずつ応え、都民の皆さんに新しい都政がいかに有効であるかということを実感していただけるよう粉骨砕身邁進して参りたいと思います。課題はたくさんございますが、ひとつずつ丁寧に望んで参りたいと考えております」
《小池氏の冒頭発言が終わった。小池氏は都知事選で当初、「都議会の冒頭解散」をうたっており、議会に今後どのように対応していくかが一つのポイントなる。1日の記者会見では、選挙戦で対立した都議会自民党への批判は控え「都政が停滞しない工夫をともにしないといけない」と議会側に協力を求める方針を示した。報道陣からはその点についても質問があるとみられるが、小池氏はどのように説明するのか》
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