「都議会のドン」が利権で動いたのでは、との質問に…

小池都知事始動・就任会見詳報(2)
東京都庁へ初登庁し、就任記者会見に臨む小池百合子都知事=2日午後、都庁(春名中撮影)

 《東京都知事に就任した小池百合子氏(64)の記者会見が続いている。都政改革に向け、「都政改革本部」の設置などを明らかにした小池氏に対し、報道陣からの質問が始まった》

 --改革本部について、最終的な調査結果を出すめどと、本部は常設のものとして設立するのか

 小池氏「都政改革はスピーディを旨といたしたいと思います。しかし、短期間で改革の成果が出るものと、中長期にわたるものがございます。タイムスパンを分けながらも、『東京大改革』という大テーマを、時間軸と課題軸と分けて進めたいと思います。これは私の就任期間中の常設の機関とさせていただき、必要に応じてアジェンダ、テーマが出てくるか思いますので個別の調査チームを必要であれば設けるということで、機能する改革本部にしていきたいと思います。人員などに関しては今精査しているところですけども、外部の方々に関しては、改革に取り組んでこられた知見のある方にお願いしようと思っております。改革本部の体裁がまとまりましたらまた皆さま方にはご報告させていただきたいと思います」

 --「都政改革本部」、そして2つの調査チームについて職員の士気を高めることと一致しないのではないか

 「改革はやはり自ら変えていくことなしには、ただ外からの部分のみでは、改革には資さないと思います。今日職員の方々に(訓示で)お訴えさせていただいたのは、自らを変えていくために情報公開をしていきましょうと話しました。情報公開を自ら進めることによって、外から見てもらうということで、内々でやっている限りは改革にはつながらないと思います。その意味では外部の皆さま方からの厳しいご指摘を受けることが都政を改革する都民ファーストに近づく方法だと思っておりますので、私はむしろ矛盾するとは思っておりません。痛いところを突かれるかもしれませんけれども、それは都民のために機能する都庁として、その職員としてそれを進めるべきだと思います。これからも都庁の職員の皆さま方に一緒に頑張っていきましょうと言っていきたいと思います」

 《多くの記者から質問を求め、手が上がるが、小池氏は『お一人一問にしましょう』と慎重にさばく。次に質問したのは元参院議員の田嶋陽子氏。小池氏に対し、女性登用について厳しい質問を投げかけた》

 --訓示の際に都庁の職員の95%が男性だったが、女性の職員を増やすなどはあるのか

 「田嶋先生ありがとうございます。ご指摘は、むしろエールに聞こえました。都庁の職員の男女比別について、正確な数字は持っておりませんが、先だって新聞のデータで30%を超えていると。他の中央省庁よりは女性の比率は高いのではないのかと、意を強くしたわけであります。(小池氏が目指している3つの都市像の)2つ目に挙げているダイバーシティ(多様性)というのは男女比率のことも入るわけで、東京都庁というのは(女性が)多いんですというのではなくて、より多くの女性の方々にもっともっと活躍していってもらいたいんです。世の中を変えていくのは『よそ者若者、ばか者』という言葉もあり、女性はある意味『万年野党』と言われていたわけですけど、だからこそ、女性の職員の皆さまに頑張っていただくということは、一番東京大改革の担い手になっていただけると思っています」

 「女性職員の採用時の比率などもこれから確認していきますが、特により幹部への登用を進めていく、女性政策についても取り組んでいましたけれど、ロールモデルがいれば、もっと頑張ろうという女性もいる。いろんな女性がいるから、意欲のある女性は活躍の舞台を設けていく。このことが一番早い大改革につながると思っております。またいろいろとエールを送って頂ければと思います。数値などは即答できませんけども、私はそういう考えを持っていると。ちなみに、まだまだ国会でも女性の比率が少なくて、これこそ後ろから数えた方がいい。いずれにしても元気な女性が働き、都政を引っ張り、そして子育てもする。こういった女性をぜひ応援していきたいと思っております」

 --「情報公開チーム」について、政治資金についてどのように情報公開するのか

 「お金の内容もいろいろあろうかと思います。例えば知事本人であるとか、議会のほうのお金の話もあろうかと思いますが、議会については議会がお決めになることかと思います。一番大きな問題は、予算が正しく有効に使われているのか、ということだと思いますので、その透明性を確保していきたいと思います。お金のチェックにせよ、メディアの方々の尽力ですとか、議会によるチェックとか、もう一度情報公開という点から、公開していけるかどうか。それから公用車の使い方など、税金が私に使われているか公に使われているか、その点についても、いずれにしましても情報公開のルールを作る。現場に戻して透明性を高める、このサイクルを確立していきたいと考えております」

 --オリンピック関連で「都議会のドン」が利権関係で動いたという報道があったが

 「個別のことにはお答えしませんけども、いくつかの情報が裏付けなく漂っている状況です。利権追及というか、お金の部分についてはオリパラ(東京オリンピック・パラリンピック)においては、いったいどういう内容なのか、それを集約するようなシステムを作っていきたいと思っています」

 --今日の服装が緑色の服ではないことについて

 「緑は私の環境エコを中心としたテーマカラーでございます。特に選挙中は戦闘服としてそれをまとっているわけです。百合子グリーンが街頭演説中、ワンポイントつけていただいたということは本当にうねりのように感じた次第です。291万票ものお支えで当選した今、ちょっと今はブルーオーシャンの気持ちで、静かな気持ちで都政にしっかり臨んでいこうという意味でございます。しばらくは緑を休めて、都政に邁進(まいしん)したいと思います」