株式市場、積極財政の二階俊博幹事長に期待 「公共事業増える」
内閣改造
記者団の質問に答える自民党の二階俊博幹事長=3日午後、首相官邸(斎藤良雄撮影)
3日発足した第3次安倍再改造内閣、自民党新役員体制で、市場の関心は二階俊博氏の幹事長起用に集まった。建設業界と関係が深く、公共事業などによる財政出動にも積極的とされるためだ。一方で、財政健全化が遠のくことを危ぶむ意見も聞かれた。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘投資情報部長は「幹事長として官邸への発言力が強まることで、公共投資の増額が期待できる」と指摘。2日に決まった経済対策ではデフレ脱却には不十分だとみており「追加の対策が浮上した時に、二階氏の意向が強く反映されるのではないか」と予想する。
第一生命経済研究所の熊野英生首席エコノミストは、財政再建を重視する谷垣禎一氏が幹事長から退いたことを懸念する。「安倍政権は消費税増税の再延期を決めた時から、拡張的な財政に傾いている印象だ」と語り、首相側近で経済産業相に起用された世耕弘成氏らが成長戦略を練り直すことで日本経済の体力を強めるよう求めた。
閣僚については「顔ぶれがほとんど同じ。経済対策が発表された直後でもあり、売買の材料にはなっていない」(カブドットコム証券の山田勉マーケットアナリスト)との受け止めが大勢だ。
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