7~9月期のGDP、年率1.3%増に下方修正 改定値で設備投資が悪化
内閣府が8日発表した7~9月期の国内総生産(GDP)改定値は、物価変動を除く実質で前期比0・3%増、このペースが1年続くと仮定した年率換算で1・3%増となった。民間企業の設備投資が下振れたことなどで、速報値の年率2・2%増から大幅な下方修正となった。ただ、3四半期連続でプラス成長は確保した。
内閣府は新たな国際基準を踏まえて算出方法を見直し、研究開発投資を投資に算入するなどした。統計の精度向上が目的だが、新たに計算し直した平成27年度の名目GDPは、従来の500兆6千億円から532兆2千億円え31兆6千億円に増額。安倍政権が目指す600兆円に近づいた。
項目別では、設備投資は法人企業統計などの結果を踏まえ、速報値の0・03%増から0・4%減のマイナスとなった。
個人消費はテレビや飲料販売、宿泊施設の利用が伸び、0・1%増から0・3%増に改善。研究開発投資を新たに繰り入れた公共投資は、0・7%減から0・1%増に大きく改善した。
住宅投資は0・1%増のまま横ばい、輸出から輸入を差し引いた外需は、0・5%増から0・3%増へと下方修正した。
一方、27年度の名目GDP増額分のうち、新国際基準への対応の影響は24兆1千億円、建設部門の推計手法見直しなど、新基準対応分の影響は7兆5千億円だった。
新基準対応分のうち、最も額が大きかったのは「研究開発の資本化」で19兆2千億円。「特許等サービスの扱い変更」3兆1千億円▽「防衛装備品の資本化」6千億円-などとなった。
27年度の成長率は、実質が前年度比0・9%増から1・3%増へ、名目が2・3%増から2・8%増へ引き上げられた。
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