中国、55%が貯蓄ゼロの極貧状態 反日の背後に「仇富と仇官」 (2/3ページ)

2012.10.28 09:30

 この一点をとってみても、「永遠不滅の中国経済成長」の神話はただの神話であることがよく分かるであろう。

 格差の拡大から生じてくる社会問題も深刻である。

 近年、中国ではやっている新造語の一つに「仇富」というのがある。日本語に直訳すれば「金持ちを仇敵にする」となるが、要するに経済成長から取り残されている貧困層の人々が富裕層を目の敵にして恨んでいるという意味合いである。

 とにかく「金持ちは恨むべきだ」というのが現在の中国に蔓延(まんえん)している普遍的な社会心理である。先月に起きた反日デモでは、日本車や日系企業の商業施設が暴徒たちの打ち壊しの対象となったが、その背後にはやはり、高価な日本車を乗り回し、上品な日系スーパーで買い物を楽しむ富裕層に対する貧乏人たちの恨みもあったのであろう。

 仇富と並んで「仇官」という流行語もある。「官僚=幹部を目の敵にする」という意味だ。共産党幹部の汚職・特権乱用があまりにもひどくなっているので、彼ら全体は今、中国人民の仇敵となっている。今月17日のMSN産経ニュースでも報じているように、中国共産党機関紙、人民日報系の雑誌「人民論壇」がこのほど実施した官僚腐敗に関する意識調査では、回答者の70%が「特権階級の腐敗は深刻」とし、87%が特権乱用に対して「恨み」の感情を抱いていると回答したという。

国民の恨みの矛先を「外敵」へ? 日本にとって甚だ迷惑

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