東南アジア各国が天然ガスの調達量拡大に動いている。地球温暖化につながるCO2(二酸化炭素)の排出が他の化石燃料より少ないことから、火力発電の燃料として需要が伸びているためだ。
特にシンガポールは2013年前半にLNG(液化天然ガス)の輸入に乗りだすとともに先物市場の創設も打ち出しLNG取引の一大拠点化をもくろんでいる。日本は世界最大のLNG輸入国ながら長期安定調達を優先し、高値購入を強いられているのが現状。単なる消費国の立場にとどまらず、「バイイングパワー」を発揮して存在感を高める戦略が問われている。
シンガポールの強み
「シンガポールはアジアで需要が急増するLNG取引の中心として適地で、アジアLNG市場のハブ(主軸)に最も近い」
国際エネルギー機関(IEA)のマリア・ファンデルフーフェン事務局長は、10月22日にシンガポールの会議場で開かれた同国の「国際エネルギー週間2012」で、世界各地のエネルギー企業や監督官庁の担当者を前にこう言い切った。