中国人観光客を取り込もうと計画されたのが、シドニーの北100キロほどのニューサウスウェールズ州ワイオングのワーナーベールに建設予定の中国テーマパークだ。
地元のデーリー・テレグラフ紙によると、総事業費は5億豪ドル(約429億円)。地元のオーストラリア中国テーマパーク会社(ACTP)が2日にワイオング市から15ヘクタールの土地を1000万豪ドルで購入する契約に調印した。テーマパークは15年に着工。20年までに7つのセクションに天安門や故宮のレプリカのほか大仏を納めた9階建ての寺院、さらに運河を建設するなどして、中国各地の町並みを再現。さらに山東、広東、四川、福建、湖南など8種類の中国料理を楽しめるようにする計画という。
オーストラリアといえば、シドニーのオペラハウスやコアラ、カンガルー、ゴールドコースト程度しか世界的に知られていないだけに、「オーストラリアでも最大級の観光客のアトラクションになる。観光客の新たなメッカとなるだろう」と、ワイオング市のイートン市長の鼻息は荒い。